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昭和22(1947)年8月に刊行された新制中学校1年生用の教科書です。
昭和21(1946)年11月に日本国憲法が公布されたことを契機に、CIE側から「憲法の手引」作成の提案があり、文部省が作成したものです。実際の執筆の中心となったのは法学者の浅井清で、当初は副読本として作成されました。翌年昭和23(1948)年度から新制中学校1年生用の教科書となり、昭和26(1951)年度まで使用されました*。
内容は、「みなさん、あたらしい憲法ができました」と語りかけるところから始まります。そして、まず憲法とは何かと前文の考え方として民主主義・国際平和主義・主権在民主義を解説し、天皇陛下・戦争の放棄・基本的人権など憲法で規定される様々な事柄を図を交えてわかりやすく示しています。
*昭和26〜27年度は補助教材として使用されています。
文部省『あたらしい憲法のはなし』(文部省, 1947)
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