幼学綱要史料編纂稿本

- タイトル
- 幼学綱要史料編纂稿本
- ヨミ
- ヨウガク コウヨウ シリョウ ヘンサン コウホン
- 著者
- [元田永孚]
- 出版年
- 1880(明治13)
- 縦×横(cm)
- 28.1×19.8
- 請求記号
- KI370||1
解説
明治12(1879)年,明治天皇の命により,侍講元田永孚(もとだ・ながざね)が政府の国民教育に関する根本精神を示すものとして「教学に関する聖旨(教学聖旨)」を作成しました。この「教学聖旨」は,知識才芸よりも先に仁義忠孝に基づくいわば儒教的な道徳教育が,我が国教学の要として確立されるべきことが強調されたものでした。
明治14(1881)年5月に定められた「小学校教則綱領」では,修身と歴史が国民精神育成のために特に重視され,教学聖旨の理念が反映されました。また,更に教学聖旨の精神を幼童に広めるため,元田永孚による『幼学綱要』が刊行されました。この教訓書は,20項目の徳目に基づき,仁義忠孝が重視されたものです。明治15(1882)年2月に『幼学綱要』は宮内省から地方長官を通じて,全国の学校に周知されました。
当館所蔵の『編纂稿本』は,元田とともに編纂を行った仙石政固による『幼学綱要』の原案で,明治13(1880)年2月9日に作成したものに自身で修正を行ったものとみられます。
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