往来物・和算書

[頭書絵抄]冨士野往来

[頭書絵抄]冨士野往来
タイトル
[頭書絵抄]冨士野往来
ヨミ
カシラガキ(トウショ) エショウ フジ ノ オウライ
著者
西村中和[画]
その他タイトル
[頭書絵抄]冨士野徃来
出版者
秋田屋太右エ門
出版年
[1804(文化元)]
縦×横(cm)
22.0×15.6
請求記号
K067||2

解説

文化元(1804)年に刊行された『富士野往来』で,頭書欄に絵入りで注釈を加えたものです。挿絵は,西村中和(にしむら・ちゅうわ)によるものです。

【富士野往来とは】
室町前期に成立した往来物で,建久4(1193)年に行われた富士野巻狩と,そこで起こった曽我兄弟のあだ討ちを題材にした文書・書簡を集めた古往来です。「往来」は手紙の文例集から発達したもので,往来物という名称も往信来信に由来しています。富士野往来は,手紙文以外の文書を含むにもかかわらず「往来」と称しており,「往来物」が手紙文によるやりとり以外の学習書として認識されていく先駆的な存在といえます。