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博物館長研修 参加者の声

○参加者の声

 「博物館長研修」
期間:平成22年7月7日(水)〜7月9日(金)<3日間>


 
 これが最後の研修になるのかな?と、ただただ後ろ向きの思いと弾みで参加することになった「博物館長研修」です。
 そして、研修から帰って、たちまち1週間が過ぎてしまいました。
 この間、3日の研修期間に土・日を加え、都合5日間の留守中に山と積まれた決裁文書の処理には、大げさでなく丸1日を要しました。そのうえ、夏季企画展の準備の真っ最中。タイトルは「土の中のワンダーワールド」。正直、研修参加直前までの展示イメージは、「光のない土の中=地味」の連想から「わからんものでいっぱいだ」のキャッチコピーそのままでしたが、「うちの学芸員もなかなかや るやないか」に変化したのは、「館長今日も留守がいい!」の効果か、大収穫。
 さて、研修はというと、講義、ワークショップ、パネルディスカッションなど多様な学習形式と充実した内容満載で、「これだけし っかり勉強すれば、新米館長としては上等だろう」との微妙な自信を生み出して、さすが国社研と思わず独り言が飛び出しました。
 この感動が冷めやらぬうちに、研修中に聞き覚えた「常設展が大切」「子供の時の感動」「小学校四年生」「口コミは強い」「確実 に頼りになる利用者の確保」等々のキーワードを切り口に、少しでも博物館と利用者の距離を縮め、楽しみの分かち合える博物館を目 指したいと思い始めています。
 そして、チャンスがあれば来年も是非参加したいと考えています。
(埼玉県立自然の博物館 井上 肇)
http://www.shizen.spec.ed.jp/

 
 あっという間の3日間でした。一番の目当ては活字でしか存じ上げなかった簑先生や中川先生の謦咳に接すること、いずれも感動的 な内容で聴くほどに胸が熱くなるのを覚えました。
危機管理の講義では、地震という日本の美術館に勤務する限りは、覚悟しておかなければならない事態にいかに処すべきかを学び、現場に戻って早速我が館の実態把握に努めています。ボランティア活動実践者や学校の先生、また観光エージェントの方々からの本音のお話は、目からウロコで、自分たちの勝手な「常識」を深く反省させられました。
 社会教育実践研究センターの皆様の心づくしの企画運営のもと、昼休みに近隣の美術館の企画展が鑑賞できるという絶好の場所での研修。名刺をもっとたくさん用意しておけば・・・というのが唯一の心残りです。
(島根県立美術館副館長 槻谷 敦文)
http://www1.pref.shimane.lg.jp/contents/sam/index.html