- 趣旨
- 公民館職員として必要な高度かつ専門的な知識・技術について研修を行い,地域の指導者的立場にある公民館職員としての力量を高める。
- 令和3年度テーマ
- 「新しい時代の公民館の在り方を考える
〜多様な人たちとつながる学びの拠点を目指して〜」
- 主催
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文部科学省
国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
- 期間
- 令和3年 6月 3日(木)〜 6月 8日(火)(4日間)
- 対象
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都道府県・指定都市教育委員会教育長,都道府県知事・指定都市市長が推薦する,次の(1)〜(3)の経験が1年以上の者,又は(4)を満たす者。 ただし、指定管理者も受講対象として含む。
- (1) 公民館の館長及び職員
- (2) 都道府県,指定都市及び市町村の公民館運営に関わる社会教育主事等
- (3) 公民館類似施設・生涯学習関連施設の長及び職員
- (4) 上記(1)〜(3)と同等の職務を行うと主催者が認めた者
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※趣旨のとおり,本講座は,現在指導的立場にある公民館職員等を対象とした内容で構成しています。推薦の際には御配慮ください。
- 定員
- 50人
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研修の実施及び受講方法 ※全日程Web会議システムアプリケーション「Zoom」を使用したオンライン(同時双方向型)により実施しました。
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(1)6月3日(木)及び4日(金):Web会議システムアプリケーション「Zoom」を使用したオンライン(同時双方向型)による受講
(2)6月7日(月)及び8日(火):会場に集合して受講
(会場)国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
〒110 - 0007 東京都台東区上野公園 12 - 43
TEL 03-3823-8420・8681 FAX 03-3823-3008
コロナ禍の中、利用団体の活動が休止するなどの状況にあり、自主事業を自粛することが多く、館としてどうすればいいのかと悶々としていた中、今回の研修を受講しました。講義やグループ協議から、他地域でも同じ地域課題を抱え、解決のために様々な取組をされていることを知りました。コロナだからとか地域性だからとか言い訳をして諦めていた自分に気付き、地域のためにできることって絶対にもっとあるはずだと再認識しました。また、事業計画の立案演習を通し、エビデンスを取ることを疎かにしていたこと、振り返りを怠っていたことなど反省点も多く見られました。講座全体を通し、「自分のあたりまえを捨てる」がテーマであったように感じます。初心に立ち返り「社会教育って深イイよね」って、スタッフと熱く語り合いたいと思いました。
千葉県白井市桜台公民館
館長 大田茂子
研修を終えて寂しさを感じています。「もう少し議論したい」と思ったからです。オンラインで不安だった反面で、離れた場所でも意気投合できる仲間と出会えたことはかけがえのない時間だったと改めて実感しました。私たちの公民館でも、そうした仲間に出会えるよう環境づくりに取り組みたいと思うともに、社会教育実践研究センターの方々には機会を設けていただき感謝しています。沢山の好事例を学びながら、現代的課題を見極めて取り組む必要性を感じました。特に演習を通して「少子高齢化」「つながりの希薄化」「多様性」を、拠点となる公民館が担う、責任のようなものを感じました。エビデンスを意識したより質の高い公民館を目指して、自身ができることから学びを生かしていきたいと思います。
東京都調布市東部公民館
公民館専門員 岩舘 聖恵
画面越しでも十分に伝わってくる講師の熱い思い、真似したくなるような各地の事例、そして公民館職員として必要な知識や理論はもちろん、大切にすべき姿勢や心構えといったことが、この四日間に凝縮されていました。
また、オンラインでの講座開催に当たって処々に受講者に対する配慮が施されており、コロナ禍においても「どのように工夫すれば充実させることができるか」という、社研の方々の講座にかける思いが伝わってきました。講座を企画する上で、受講する人の気持ちを考えるとはどういうことであるかという原点を学んだ気がします。おかげさまで、対面ではなくても他の受講者の方々と交流し、学びを深めることができました。今回の学びを、今後の自身の業務で具現化していきたいと強く思いました。このような講座を設けてくださったことに心より感謝申し上げます。
仙台市青葉区まちづくり推進部 青葉区中央市民センター
主査兼社会教育主事 間宮 智也
今春、10年以上のブランクの後に教育委員会生涯学習担当に戻ってきました。行政制度上でのICT化の振興や指定管理の導入など自分にとっては混乱することばかりでしたが、今回この講座を受講したことにより、現状について整理でき、また全国から集まる受講者の取組を目の当たりにし、やる気がわいてきました。
公民館の起源等について昔学んだことはありましたが、改めて講義を聴き、今の業務とどう結びついているのかが理解できました。また、グループワークにおいては地域の事情が異なる中での課題の洗い出しとなり、新鮮な部分も多く、また意外な部分で共通することも発見し、みなさんの助けを得ながら企画立案をすることができたのは得難い体験です。今回の学びを業務に生かせるよう日々努力を続けたいと思います。
大阪市教育委員会事務局生涯学習部
社会教育主事 山道 りか
兼ねてから念願の社研での集合開催は叶わず残念でしたが、オンラインであっても社会教育主事3年目の私にとっては大変有意義で貴重な四日間となりました。
ずっと頭の中を巡っていたのは「地域課題をいかに捉えるか!」という切り口でした。初日は、「エビデンス?」という用語にまとわりつかれ戸惑いましたが、講義・演習を重ねるごとにエビデンスを基にした課題把握の重要性が自分の認識の中にゆっくりと確実に染み入ってきました。全国から集う同志との交流から窺い知る様々な課題は、確かにその地域独自のものだったからです。
私は、「エビデンスを基にした課題把握」という手法を宝物として持ち帰り、今後自館で実践する事業の礎としたいと思います。ありがとうございました。
熊本市南部まちづくりセンター・公民館
社会教育主事 佐藤 文雄
本講座の受講後レポートでは,講座を受講して「新たに取り組みたいまたは改善したい業務」についてアンケートを実施しました。その結果,下図のような回答が得られました。