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令和3年度博物館長研修
実施要項
※詳しくは 実施要項PDFファイルをご覧ください。
受講者の声
今年度の博物館長研修に参加し、非常に貴重で有意義な体験をさせていただきました。特に、県立あるいは町立の博物館の現役の学芸員や担当課長の講演を聴き、非常に共感を得ました。各県博においては、限られた予算や人員の中で、各県のセンターミュージアムとしての役割を懸命に果たしている姿に感銘を受けました。また、持田さんの講演では、ご自身の専門の分野ではないにも関わらず、「『今』を集める博物館」として鋭意努力されている様子に頭の下がる思いがしました。
秋田県立農業科学館 講義や事例発表等を通し、多くの先生方や現場の学芸員の皆さんから貴重なお話を聞かせていただき、大変勉強になりました。私は3 月まで県立高校の校長をしており、4 月から当館に赴任しました。この半年は、コロナ対策や入館者数増ばかり考えておりましたが、この研修を通じて、共生社会の構築を図る取組を実は博物館もいろいろできると確信しました。3 月まで勤務していた高校はインクルーシブ教育に大変力を入れており、様々な先進的な指導法を取り入れていました。茂泉講師の講義や大河内主任学芸員の事例発表を聞き、私自身目先のことにとらわれ、障害を持つ人々への合理的配慮という当たり前のことを忘れていたようです。持続可能な共生社会の構築のための様々な連携にしっかりと取り組んでいきたいと思います。 富山県[立山博物館] 博物館に関する課題やトピックスが、バランスよく構成されていたと思います(博物館の歴史的な成立過程から、経営方法、ユニバーサルの視点、多様な主体との連携方策など)。今回の講義の中で一番印象的だったのは、浦幌町立博物館のコロナ関連資料収集の取組事例でした。本来であれば国立などのもっと大きな総合博物館のような施設が取り組むべき内容だと思われますが、町立博物館がこれをやったという点が驚きで、やはり博物館職員個人が抱いている問題意識や館の社会的意義に関する意識次第で、社会に貢献できる仕事ができるのだと思いました。身近な経験事例ですが、以前勤務していた兵庫県立美術館では、隣接する「人と防災未来センター」の有する震災関連資料を手掛かりとした現代美術作家による展覧会が行われたことがありました。浦幌町立博物館の持田講師は、「今、収集しているものが将来どう役立つかは分からない」と話されていましたが、思いがけない分野で資料が役立つこともあり、こうした長期的なものの見方も博物館運営を行う上では重要だと思いました。 横尾忠則現代美術館
館長という職位は就任してみると結構孤独な立場だと感じていましたが、今回の研修で多くの方が同じような悩みを抱えつつ、それぞれ頑張っておられることが分かり、本当に心強く感じました。研修の内容も、博物館勤務が短い方から、叩き上げの方まで幅広く参考になるもので、非常に充実した3日間でした。博物館の館長を対象にした研修はあまり例がないと思いますので、今回は名古屋市の教育委員会からご案内を頂いたことに感謝いたします。
トヨタ産業技術記念館
受講後アンケートの集計結果 本講座の受講後レポートでは、講座を受講して「新たに取り組みたいまたは改善したい業務」についてアンケートを実施しました。その結果、下図のような回答が得られました。
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