社会教育実践研究センター

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〒110-0007
東京都台東区上野公園12-43
TEL 03-3823-0241
FAX 03-3823-3008

令和元年度博物館長研修

講義の詳しい内容は各タイトルのリンクをクリックすると見ることができます。

実施要項
趣旨
新任の博物館長に対し,博物館の管理・運営,サービスに関する専門知識や,博物館を取り巻く社会の動向などについて研修を行い,博物館運営の責任者としての力量を高める。
令和元年度テーマ
「人づくり・つながりづくり・地域づくりへの展望と博物館
 −地域に根差した学習と活動の拠点を目指して−」
主催
文化庁
国立教育政策研究所 (社会教育実践研究センター)
協力
公益財団法人日本博物館協会
実施期間
令和元年10月2日(水)〜10月4日(金)---3日間
対象
都道府県知事・指定都市長,都道府県・指定都市教育委員会及び関係独立行政法人等が推薦する次の者
  • (1) 主として登録博物館,博物館相当施設又は博物館類似施設の館長・副館長に就任し2年未満の者
  • (2) 上記(1)と同等の職務を行うと主催者が認めた者
定員
50名
会場
国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
〒 110-0007 東京都台東区上野公園12-43
TEL 03-3823-8420・8681
FAX 03-3823-3008

※詳しくは 実施要項PDFファイルをご覧ください。

プログラム

※プリントアウトされる方は プログラムPDFファイルをご利用ください。

令和元年10月2日(水)|1日目
時間 内容
10:30-11:00 受付
11:00-11:45 開講式・オリエンテーション
11:45-12:45

行政説明

博物館関連施策の動向

文化庁
12:45-14:00 休憩
14:00-15:30

基調講演

学習活動の拠点となる博物館

竹内 利寿(PDF115KB)
福井県立恐竜博物館館長
15:30-15:45 休憩
15:45-17:15

交流プログラム

グループ協議

国立教育政策研究所
社会教育実践研究センター職員
17:45-19:30 情報交換会
令和元年10月3日(木)|2日目
時間 内容
9:30-11:00

講義

地域課題解決・地域活性化に資する役割

奥山 清市(PDF115KB)
伊丹市昆虫館館長
11:00-11:15 休憩
11:15-12:45

講義

博物館における経営戦略

井 健司(PDF115KB)
地方独立行政法人大阪市博物館機構
事務局次長
12:45-14:00 休憩
14:00-15:30

事例研究

博学連携による学習活動の推進

< 講師 >
小川 義和(PDF115KB)
国立科学博物館連携推進・学習センター長
< 事例 >
平田 功(PDF115KB)
大船渡市立博物館館長
伊藤 直仁(PDF115KB)
川越市立博物館指導主事
15:30-15:45 休憩
15:45-17:15

講義

グローバルな視点による伝統・文化の継承

及川 聡(PDF115KB)
國學院大學博物館副館長
令和元年10月4日(金)|3日目 
時間 内容
9:30-12:45

シンポジウム

地域に根差した学習と活動の拠点となる博物館へ

< コーディネーター >
半田 昌之
公益財団法人日本博物館協会専務理事
< 登壇者 >
澤村 泰彦(PDF115KB)
平塚市博物館館長
井上 卓朗(PDF115KB)
すみだ企業博物館連携協議会 郵政博物館館長
12:45-13:15 閉講式
14:00-

特別プログラム 東京国立博物館

施設見学(希望者のみ)

  • 14:00 集合
  • 14:10 「東京国立博物館について」解説
  • 14:40 自由見学(解散)

  • ※希望者のみを対象とするプログラムです。費用はかかりません。

  [備考]10月4日(金)14:00からの「特別プログラム」は,希望される方のみを対象として,閉講式後に実施します。
      希望される方は,受講申込書に御記入ください。

受講者の声

今回の研修テーマである「人づくり・つながりづくり・地域づくりへの展望と博物館」と各講義概要が,勤務する博物館で今後,地域全体での取組を進める上で参考になると思い,受講を希望しました。
 各講義の内容は期待以上のものでしたし,グループ協議やシンポジウム等,多様な視点で博物館運営について学ぶ本当に良い機会となりました。また,受講者のネットワークも構築できました。
 今後はこの研修で受講した内容を博物館運営の取組に活かして町に根差した学習活動拠点として地域内外から愛される博物館となるよう,取組を進めていきたいと思います。最後に講師の方々,センター職員の皆様,受講者の皆様に心より感謝します。

御所野縄文博物館 館長補佐
久保田 太一

副館長に就任して約半年,それまでは博物館とは異なる仕事だったため博物館関係者との交流も少なく,他館の実情なども知りたいと思い,研修に参加させていただきました。
 研修の各プログラムや参加者との交流を通じて,各博物館の分野が多様なだけではなく,置かれた境遇も様々で,同じテーマを目標としても,それぞれの館がすべきこと,できることは必ずしも同じではない,ということが分かりました。また,人員や財源の確保,組織の改編などは容易ではないけれども,努力や工夫で成果を上げている実例を知ることができ,参考となりました。
 何よりも,博物館の活動の奥深さと魅力をこの研修で感じ取れたことが,一番の成果でした。ありがとうございました。

昭和天皇記念館 副館長
梶田 明宏

「博物館機能により解決できる地域課題」という宿題に頭を悩ますことから始まった研修でしたが,講義が進むにつれ,自分自身のモチベーションの高まりを感じることができました。博物館も地域の一員として多様な主体と連携し,学びや活動の場として存在意義を高めながら地域の活性化や効果的な運営が図られているお話は,刺激的で多くを学ばせていただきました。特に,つながりづくりや持続可能な連携の在り方として「緩やか」「対等」「Win-Win」の考えは,今後の事業展開へのキーワードとしたいと思います。また,各館との意見交換では,課題の共有・共感を通じ新米館長ならではの悩みや迷いを軽くすることができました。これもまた,つながりですね。大切にしたいと思います。このような機会を頂き心より感謝です。

相模原市立博物館 館長
兼杉 千秋

公立・私立,直営・指定管理など様々な形で運営する博物館の館長が一堂に会し,講義を聴き,交流し,意見交換等をすることができ,とても有意義な研修でした。今回のテーマである「地域に根差した学習と活動の拠点を目指す」という目標は参加した全ての館の目標であるとともに,人材育成や予算獲得など共通した課題があることが明確になり,具体的な事例を受講しているうちに課題解決のヒントが浮かび上がってくるものもありました。
 改めて当館の使命をしっかりと見据え,館長としての役割を全うできるよう,取り組んでいくことを思い定めました。
 講師の皆様,社会教育実践研究センターの皆様に心より御礼申し上げます。

広島平和記念資料館 館長
滝川 卓男

今回実施された博物館研修のテーマに「地域に根差した学習と活動の拠点を目指して」とありました。現在所属する大学博物館はどちらかと言えば大学内外の研究者が取り扱う標本類を保管する場所としての役割が大きく,都道府県に設置されている博物館のような一般市民に広く開放された施設という認識を持っておりませんでした。今回の研修を受講して感じたのは,研究成果を広く公表する場として大学博物館の機能を活用できること,また地域市民を巻き込んだ様々なイベントを開催し,それを研究活動にもつなげていく取り組みも可能なのではといったヒントが得られました。また設立の歴史や経緯が全く異なる博物館からの代表者が一堂に会し,意見交換できる大変貴重な機会でした。こうしたセミナーを開催いただきました研究所の皆様に改めて御礼申し上げます。

国立大学法人琉球大学博物館(風樹館) 館長・教授
立田 晴記

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実施要項等