- 趣旨
- 社会教育主事として必要な高度かつ専門的な知識・技術に関する研修を行い,都道府県の指導的立場にある社会教育主事としての力量を高める。
- 平成29年度テーマ
- 「社会教育主事に求められる『経営』と『支援』の視点」
- 主催
- 文部科学省
- 国立教育政策研究所 (社会教育実践研究センター)
- 期間
- 平成29年11月7日(火)〜11月10日(金) --- 4日間
- 対象
- 社会教育主事の資格を有している者で,都道府県及び指定都市教育委員会が推薦する次の者
- 都道府県及び指定都市教育委員会の社会教育主事等での勤務経験が2年目以上の者
- 都道府県及び指定都市立生涯学習・社会教育センターの社会教育主事等での勤務経験が2年目以上の者
- 上記1〜2と同等の職務を行うと主催者が認めた者
※趣旨のとおり,本講座は,ある程度経験を積んだ社会教育主事等を対象とした内容で構成していますので,推薦の際には御配慮ください。
- 定員
- 50人
- 会場
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園12-43
- TEL:03-3823-8420・8681
FAX:03-3823-3008
※詳しくは実施要項PDFファイルをご覧ください
※プリントアウトされる方はプログラムPDFファイルをご利用ください。
平成29年11月7日(火)|1日目
時間 |
内容 |
10:00-10:30 | 受付 |
10:30-11:00 | 開講式・オリエンテーション |
11:00-11:15 | 休憩 |
11:15-12:15 |
基調講義T
社会教育行政推進の方向性
- 文部科学省生涯学習政策局社会教育課
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12:15-13:30 | 休憩 |
13:30-15:30 |
基調講義U
社会教育行政と社会教育主事への期待 〜社会教育主事養成等の検討から〜
- 清國 祐二
- 香川大学生涯学習教育研究センター センター長・教授
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15:30-15:45 | 休憩 |
15:45-17:15 |
実践交流
講座における目標の共有と課題の整理
- 国立教育政策研究所 社会教育実践研究センター
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17:45-19:30 |
情報交換会 |
平成29年11月8日(水)|2日目
平成29年11月9日(木)|3日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
講義・演習T
「学びのオーガナイザー」の追求
- 青山 鉄兵
- 文教大学 准教授
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12:45-14:00 | 休憩 |
14:00-17:15 |
演習U
持続可能な社会教育システムの構築と社会教育行政の展開(1)
- 山田 智章
- 北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課 社会教育・読書推進グループ 主査
- 君塚 常行
- 千葉市教育委員会生涯学習部生涯学習振興課 担当課長兼社会教育主事
- 東川 絵葉
- 岡山県教育庁生涯学習課 総括主幹
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平成29年11月10日(金)|4日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
演習V
持続可能な社会教育システムの構築と社会教育行政の展開(2)
- 山田 智章
- 北海道教育庁生涯学習推進局生涯学習課 社会教育・読書推進グループ 主査
- 君塚 常行
- 千葉市教育委員会生涯学習部生涯学習振興課 担当課長兼社会教育主事
- 東川 絵葉
- 岡山県教育庁生涯学習課 総括主幹
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12:45-14:00 | 休憩 |
14:00-15:30 |
特別講演
地方創生の実践から学ぶ「経営」と「支援」
-
松澤 桂子
(
52KB)
- 特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 副代表理事
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15:30 |
閉講式(終了予定 16:00) |
昨年度から「自分の社会教育に関する知識を深め,幅を広げたい」と考えていて,今年度参加することができました。
参加してみて,想像以上に深い学びができ,充実した4日間を過ごすことができました。
もちろん全てのカリキュラムがよかったのですが,その中で特に印象深かったものを紹介したいと思います。
まず,過疎で廃校寸前の高校が,全国・海外からも志願者が集まる学校へ生まれ変わった「隠岐島前高校魅力
化プロジェクト」の取組を直接聞けたことです。今まで記事やネット等で間接的に聞いたことはあり,「何とな
く知っている」という程度でした。しかし,当事者から直接話を聞けるということは,その人の想いも一緒に伝
わり,ただ紙で見ている時よりも何倍もの理解が得られました。文教大学の野島先生が「直接見に行くことの大
切さ」を講義で話していらしたのですが,文字通りそのことをすぐに理解できた(実践できた)事例研究でした。
次に文教大学の青山先生の講義・演習です。ファシリテーションの技法や講座運営をしていく上でのコツ(裏
話?)等,具体的で非常にわかりやすく教えていただきました。「アイスブレイク→講義→ワーク→講義→振り
返り」という講座の構成も新鮮で,時間があっという間に過ぎたという感覚でした。機会があれば,青山先生の
青少年体験活動の講座も受講してみたいと思いました。
各講座を担当していただいた講師の方々はもちろんですが,この4日間のカリキュラムを考え,運営をしてい
ただいた社研の方々に感謝いたします。そして,講座はもちろん昼と夜の部で親交を深めていった全国の仲間に
も感謝いたします。本当に4日間ありがとうございました。
青森県教育庁生涯学習課
平山 健一
専門講座を受講する中で,私が数年前に受講した社会教育主事講習のことを思い出していました。当時,小学
校に勤務していた私は「Win-Win?」「指定管理?」という用語がわかりませんでした。今回の専門講座でも「ES」
「CSR」など,同じような状態でした。社会教育の世界に入り2年目を迎えますが,初心にかえることができた
4日間でした。
今年度テーマ「社会教育主事に求められる『経営』と『支援』の視点」は,社会教育施設に所属する私にとっ
て不足している視点であり,日本を代表する講師陣やNPO等の民間の講師の方の講義で,新たな視点から自分
の職務を見直すきっかけになりました。
またグループ演習では,各県の課題を整理し,企画を練り上げるために「熟議」を重ねました。熟議の中で,
それぞれの社会教育主事の方々の熱い想いや意識の高さが伝わってきました。私の熱も伝わったでしょうか?
研修を支えてくださった社研の皆様や,研修や交流会を通して築いた全国から集まった方々とのネットワーク
を大切にし,今後の社会教育の推進に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
福岡県立社会教育総合センター
野村 美穂
教育委員会において,目の前の業務をこなすばかりの日々という状況で,改めて,社会教育主事として求めら
れる役割・視点を学びたいと考え研修に参加しました。
講義・演習では,「官民パートナーシップ」,「地域づくり」,「社会的包摂」,「学びのオーガナイザー」
などのキーワードを基に,今後の社会教育行政の方向性・役割,社会教育主事に求められる能力などを学び,ま
た,交流会では全国の社会教育主事の様々な考え方に触れ,自分の視野が広がるとともに,今後につながる主事
のネットワークを手に入れる機会となりました。
講師の先生方,一緒に受講した皆様,そして,なにより,研修を企画・運営くださったセンターの皆様,本当
にありがとうございました。
ここで得た学び,ネットワークを生かし,今後の社会教育・生涯学習の推進に取り組んでいきたいと思います。
大阪市教育委員会事務局生涯学習部
鎌田 高彰