- 趣旨
- 学芸員として必要な高度かつ専門的な知識・技術に関する研修を行い,都道府県・指定都市等での指導的立場になりうる学芸員としての力量を高める。
- 平成29年度テーマ
- 「地域と共生し,認められる博物館」
- 主催
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文部科学省
国立教育政策研究所 (社会教育実践研究センター)
- 協力
- 公益財団法人日本博物館協会
- 期間
- 平成29年12月13日(水)〜12月15日(金) --- 3日間
- 対象
- 学芸員の資格を有している者で,都道府県・指定都市教育委員会及び関係独立行政法人等が推薦する次の者
- 登録博物館,博物館相当施設又は博物館類似施設に勤務する学芸員若しくは同等の職務を行う職員で,勤務経験がおおむね7年以上で指導的立場にある者
- 上記(1)と同等の職務を行うと主催者が認めた者
- 定員
- 50人
- 会場
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
- 〒 110-0007 東京都台東区上野公園12-43
- TEL 03-3823-8420・8681
- FAX 03-3823-3008
※詳しくは実施要項PDFファイルをご覧ください
※プリントアウトされる方はプログラムPDFファイルをご利用ください。
平成29年12月13日(水)|1日目
時間 |
内容 |
10:00-10:30 |
受付 |
10:30-11:15 |
開講式・オリエンテーション |
11:15-12:45 |
基調講演 地域と共生し,認められる博物館とは
- 島谷 弘幸
(419KB)
- 九州国立博物館館長
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-15:30 |
行政説明 今後の博物館振興方策について
- 文部科学省生涯学習政策局社会教育課
文化庁文化財部美術学芸課
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15:30-15:45 |
休憩 |
15:45-17:15 |
交流プログラム グループ協議
- 社会教育実践研究センター
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17:45-19:30 |
情報交換会
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平成29年12月14日(木)|2日目
時間 |
内容 |
9:30-11:00 |
施策説明・事例研究 観光の視点からみる博物館
<施策説明>
- 観光庁観光地域振興部観光資源課
<事例研究>
- 木越 俊介
- 国文学研究資料館研究部准教授
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11:00-11:15 |
休憩 |
11:15-12:45 |
講義・事例研究 地域で学芸員としての専門性を生かす
<講義>
- 小川 義和
(71KB)
- 国立科学博物館附属自然教育園長(兼)博物館等連携推進センター長
<事例研究>
- 小池 光理
(38KB)
- 平塚市中原公民館主事(学芸員)
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
シンポジウム 多様なステークホルダーとの連携・協働の実際
<コーディネーター>
- 半田 昌之
- 公益財団法人日本博物館協会専務理事
<シンポジスト>
- 宮島 宏
- フォッサマグナミュージアム前館長(上席学芸員)
- 村上 由美
- 世田谷美術館学芸部教育普及担当マネージャー
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平成29年12月15日(金)|3日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
講義・演習 テーマ実現に迫るビジョンの検討
- 金山 喜昭
- 法政大学キャリアデザイン学部教授
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-15:30 |
特別講義 博物館と地域の未来
- 南條 史生
(67KB)
- 森美術館館長
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15:30 |
閉講式 (終了予定 16:00) |
関西圏にある大学ミュージアム18館と連携して文化庁補助事業に取り組んで5年になります。大学の殻に閉じこもらずに,
社会教育施設である博物館の役割を果たすためには何が必要か,今回のテーマ「地域と共生し,認められる博物館」のもと,
最新の博物館振興方策や観光の視点からの説明,様々な事例報告は,私の悩みに方向性を導き示してくれるものとなりました。
AIがとってかわることのできない学芸員として,博物館を核に,人と人,そして地域とつながることの大切さを理解することができました。
また,濃厚な3日間,館種を超えて参加者が交流できる貴重な時間を準備してくださった社研の皆様の細やかな心配りに心から感謝いたします。
参加者が一緒に問題を共有し,今後も相互に助け合うことができるプラットフォームになる講座だと思いました。参加できてよかったです。ありがとうございました。
関西大学博物館 事務長・学芸員 石 立 弥生子
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人口減少時代,施設の老朽化,ミッションの策定,あふれる収蔵資料といった山積する課題に直面する中で,目に留まった研修テーマでした。
課題解決の糸口を探ろうと参加を志願しました。連携の重要性はある程度認識していたつもりですが,講義を聞く中で「博物館が生き残る選択肢は他にない」ということ,
初めて出会った仲間とのワークショップでは「やればなんでもできる」という実現可能性を感じることができました。
研修成果を自館の職員と共有し,これまでに築き上げてきた館のキャリアを大切にしながらも,
地域のみんなに認められる博物館を目指して,努力と工夫を重ねていきたいと思います。貴重な機会を与えていただき,ありがとうございました。
倉敷市立自然史博物館 主任(学芸員) 奥 島 雄 一
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私の所属する館は本州から離れた場所にあり,全国的な取組状況を聞く機会が少ないのですが,今回の研修を通して様々な情報を得ることができました。
まず講義では,「身の丈にあった活動をする。答えは身近なところにある。」という言葉が胸にささり,帰館後,
展示室で地元の魅力を探しながら日頃の活動を見直すきっかけとなりました。また,グループ協議では,地域・文化・組織が異なる他館とのコラボ企画ができる可能性を発見し,
広い視野で創造的に考えるヒントを得ました。そして何よりも嬉しかったのは,他館の学芸員と交流を深めたことです。
地域も分野も異なる学芸員が試行錯誤しながら活躍する様子に刺激を受けました。あっという間の3日間でしたが,自館を見つめ直す充実した講座でした。
このような機会を与えてくださった社会教育実践研究センターの皆様ありがとうございました。
沖縄県立博物館・美術館 学芸業務教育普及主任 大 M 萌 子
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博物館が地域とどのように向き合っていくかは,どの博物館にとっても悩ましい問題であると思います。博物館は来館者をはじめ,
ボランティア・インターンシップの学生,資料所蔵者,商店街・自治会・学校・市役所と様々な地域の人たちと関わりを持っています。
今回の博物館学芸員専門講座は「地域と共生し,認められる博物館」というテーマで開催されました。先進的な事例をはじめ,演習を通して博物館が地域を元気づけ,
地域創造の拠点として地域に貢献するための実践について多くのことを学ぶことができました。当館の事業に少しでも生かしていけるようにしたいと思っています。
3日間の研修では社会教育実践研究センターの皆様の目を見張るような段取りの良さと細かい御配慮,大変勉強となり心から感謝いたします。
浜松市博物館 事務職員(学芸員) 久 野 正 博
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