- 趣旨
- 司書として必要な高度かつ専門的な知識・技術に関する研修を行い,都道府県・指定都市等での指導的立場になりうる司書及び図書館経営の中核を担うリーダーとしての力量を高める。
- 実施期間
- 平成28年6月13日(月)〜6月24日(金)---12日間
-
対象
- 都道府県・指定都市教育委員会が推薦する次の者
(1) 図書館法第2条に規定する図書館に勤務する司書で,勤務経験がおおむね7年以上で指導的に立場にある者
(2) 上記(1)と同等の職務を行うと主催者が認めた者
- 定員
- 50人
- 会場
- 主会場
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
〒110-0007 東京都台東区上野公園12-43
TEL 03-3823-8420 FAX 03-3823-3008
- 現地研修会場
- 6月17日(金)午前 下記コースより1コースを選択
- <aコース>
- 新宿区四谷図書館
〒160-8581 東京都新宿区内藤町87
- <bコース>
- 公益財団法人 東京子ども図書館
〒165-0023 東京都中野区江原町1-19-10
- <cコース>
- 東京都立中央図書館
〒106-8575 東京都港区南麻布5-7-13
- <dコース>
- 調布市立中央図書館
〒182-0026 東京都調布市小島町2-33-1
- <eコース>
- 神奈川県立川崎図書館
〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見2-1-4
※詳しくは実施要項PDFファイルをご覧ください
※プリントアウトされる方はプログラムPDFファイルをご利用ください。
平成28年6月13日(月)|1日目
時間 |
内容 |
9:30-10:30 |
受付 |
10:30-11:00 |
開講式・オリエンテーション
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11:00-11:15 |
休憩
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11:15-12:45 |
基調講義 生涯学習社会における図書館の役割
- 糸賀 雅児
- 慶應義塾大学文学部教授
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-15:00 |
行政説明 図書館行政の動向
- 文部科学省生涯学習政策局社会教育課
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15:00-15:15 |
休憩 |
15:15-
17:15 |
交流プログラム 社研カフェ
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員
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平成28年6月14日(火)|2日目
時間 |
内容 |
9:30-11:00 |
講義 図書館の設置及び運営上の望ましい基準
- 薬袋 秀樹(
859KB)
- 筑波大学名誉教授
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11:00-11:15 |
休憩 |
11:15-
12:45 |
講義 図書館サービスにおけるユニバーサルデザイン
- 関根 千佳(
49KB)
- 同志社大学政策学部教授
|
12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-
15:30 |
講義 図書館における人材育成と司書の専門性
- 内野 安彦(
516KB)
- 常磐大学非常勤講師
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15:30-15:45 |
休憩 |
15:45-
17:15 |
講義 地域の活性化を支える図書館サービスの論点整理
- 齊藤 誠一
- 千葉経済大学短期大学部教授・千葉経済大学総合図書館館長
|
平成28年6月15日(水)|3日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
事例研究T
地域の活性化を支える図書館
<事例>
- (1)地域情報の収集・作成・発信
- 山梶 瑞穂
- 滋賀県東近江市立八日市図書館副館長
- (2)地域とともに−諸施策と連携したふくいの取り組み
- 野田 紀代美(
70KB) - 福井県立図書館総括司書
<講師>
- 渡部 幹雄
- 和歌山大学教授・附属図書館館長
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
講義・演習
地域の活性化を支えるレファレンスサービス
- 小田 光宏
- 青山学院大学教育人間科学部教授
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平成28年6月16日(木)|4日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
講義・演習
図書館資料の収集と情報提供
- 湯浅 俊彦(
133KB)
- 立命館大学文学部教授
|
12:45-14:00 |
休憩
|
14:00-17:15 |
シンポジウム 図書館の可能性を探る〜地域をアーカイブする〜
<コーディネーター>
- 平賀 研也(
600KB)
- 県立長野図書館館長
<登壇者>
- 宮坂 勝利(
64KB)
- 東京都瑞穂町図書館館長
- 森山 光良(
221KB)
- 岡山県立図書館総括参事(サービス第一課長)
- 徳原 直子(
100KB)
- 国立国会図書館電子情報部電子情報企画課課長補佐
|
平成28年6月17日(金)|5日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
現地研修[視察]
図書館等の運営の実際・取組
[選択]
- 新宿区立四谷図書館
- 公益財団法人 東京子ども図書館
- 東京都立中央図書館
- 調布市立中央図書館
- 神奈川県立川崎図書館
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12:45-14:00 |
休憩
|
14:00-17:15 |
現地研修[事例研究]
現地研修で視察した図書館の特色,課題等の共有
[場所] 社会教育実践研究センター
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員
|
平成28年6月20日(月)|6日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
講義・演習
まちづくりの拠点となる図書館
- 嶋田 学(
251KB
- 岡山県瀬戸内市立図書館館長
|
12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
事例研究U
様々な主体と連携した事業の展開
<事例>
(1)町立図書館と学校等が連携した子ども読書活動の推進
- 黒田 修三(
259KB)
- 福岡県宇美町立図書館館長
(2)つながる,広がる
- 手塚 美希(
100KB)
- 岩手県紫波町図書館主任司書
<講師>
- 山崎 博樹
- 秋田県図書館協会顧問
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平成28年6月21日(火)|7日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
事例研究V
図書館の経営と評価
<事例>
(1)市立図書館の実際
- 積田 浩二(
50KB)
- 千葉県千葉市中央図書館管理課主査
(2)県立図書館の実際
- 中川 清裕(
30KB)
- 三重県立図書館資料調査課主査
<講師>
- 桑原 芳哉
- 尚絅大学文化言語学部准教授
|
12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
講義・演習
組織のビジョンを実現するための戦略を考える
- 石川 敬史(
824KB)
- 十文字学園女子大学人間生活学部准教授
図書館副館長
|
平成28年6月22日(水)|8日目
時間 |
内容 |
9:30-11:00 |
講義 図書館サービス計画の企画・立案の基本的視点
- 葉山(三村) 敦美
- 神奈川県座間市立図書館主幹(司書)兼奉仕係長
|
11:00-11:15 |
休憩 |
11:15-12:45 |
演習T 地域の活性化に資する図書館サービス計画の企画・立案
- 葉山(三村) 敦美
- 神奈川県座間市立図書館主幹(司書)兼奉仕係長
- 中川 清裕
- 三重県立図書館資料調査課主査
- 鈴木 均
- 千葉県浦安市立中央図書館奉仕第一係副主査
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員
|
12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
演習U
地域の活性化に資する図書館サービス計画の企画・立案
- 葉山(三村) 敦美
- 神奈川県座間市立図書館主幹(司書)兼奉仕係長
- 中川 清裕
- 三重県立図書館資料調査課主査
- 鈴木 均
- 千葉県浦安市立中央図書館奉仕第一係副主査
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員
|
平成28年6月23日(木)|9日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
演習V
地域の活性化に資する図書館サービス計画の企画・立案
- 葉山(三村)敦美
- 神奈川県座間市立図書館主幹(司書)兼奉仕係長
- 中川 清裕
- 三重県立図書館資料調査課主査
- 鈴木 均
- 千葉県浦安市立中央図書館奉仕第一係副主査
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員
|
12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
演習Ⅳ 地域の活性化に資する図書館サービス計画の企画・立案
- 葉山(三村)敦美
- 神奈川県座間市立図書館主幹(司書)兼奉仕係長
- 中川 清裕
- 三重県立図書館資料調査課主査
- 鈴木 均
- 千葉県浦安市立中央図書館奉仕第一係副主査
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員
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平成28年6月24日(金)|10日目
時間 |
内容 |
9:30-11:30 |
特別講演 地方創生と図書館〜司書への期待〜
- 関 幸子
- 株式会社ローカルファースト研究所代表取締役
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11:30-11:30 |
閉講式(終了予定 11:30) |
刺激的な12日間の研修でした!多様な視点からの講義,それに呼応する実例,グループでの演習が複数回あり,何度も発表というみっちりな研修で,頭がパンパンになりますが,充実した時間でした。それだけではなく,全国から集まった仲間と出会えたことも大きな収穫です。手元には分厚い名刺の山があります。
実は講座に来る前,隣の公民館長が国社研の「公民館の専門講座」に出席して「国社研の研修,いいよ!」と絶賛していました。軽く聞き流していたのですが,実際に研修を受けて,国社研の方のサポートの手厚さに驚きました。受講者がいかに12日間でたくさんのものを受け取れるか考えられていることに感謝です!
川口市立横曽根図書館
龍澤 潤子
大雨の中やっとたどり着いた会場には,もう何人かの受講生が…目が合うたびに「凄い雨ですねぇ。」妙な連帯感の中,雨を吹き飛ばす先生の熱い講義で研修がスタートしました。
講義・演習・現地研修は,日々の仕事に追われて狭くなった視野を広げてくれる刺激のあるものでした。地域の中の図書館の柔軟性に驚き,自分の勉強不足を痛感しました。講座が進むにつれ,受講生同士で交流しながら,それぞれの考えや全国各地の事例を聴くことができ,大変参考になりました。中でも企画立案演習を仲間と共に乗り切れたことは,本当にいい経験になりました。また,講座以外でも多くの方と交流することができ,持参した名刺が無くなるほどの出会いがあったことは,今後の財産になりました。
社研の皆さまをはじめ多くの方々に支えられた今年度の研修に参加できたことは,とても幸運でした。次につながるよう頑張ります。
県立長野図書館
酒井 田鶴子
「誰も行く人がいなければ,私が行ってもいいですか?」
当市では図書館司書専門講座(以下,専門講座)と児童図書館員養成専門講座(以下,養成講座)とに隔年で職員が派遣されます。今年は養成講座の年。ところが様々な事情で,派遣職員が決まらない…。では今年も専門講座に職員を派遣,ということになりました。
ところがここでも難航。これまで若手が順番に参加しており,自分の出番はないと思っていました。でも今回はみんな都合がつかない様子,そこで冒頭のセリフでした。
初日は土砂降り,ほぼ毎日遅れがちな通勤電車,朝から夕方まで濃い講義と演習,各地のおやつ,そして晩は晩で情報交換(という名の飲み会)へ,そういえばなぜか乾杯の音頭も取ったわ…というめくるめく日々。長く現場で働くうちにおろそかになっていた基本,分かったつもりになっていたこと,そして各地の新しい取組,見ること聞くこと興味深く,刺激的。受講できてよかった。
お世話になったみなさま,ありがとうございました!
豊中市立岡町図書館
上杉 朋子
当館での勤務が10年を超える私にとって,今回のように,館を離れ,自身を振り返り,学びに集中することができる研修は貴重な機会でした。
ある意味「我が家」のような勤務館を離れて感じた不安。そこから取り戻した謙虚さの中で受けた素晴らしい先生方の講義が身にしみました。「地域を知り」・「自館を知り」・「住民の皆さんのために働くこと」,そんな基本に立ち返られたように思います。また,全国から集まったたくさんの仲間と交流するなかで,自治体の特徴も,図書館が置かれている状況もまったく異なるのだと改めて実感しました。現状を客観的に分析するためには「他を知ること」も重要だと学びました。
館に戻り利用者さんに「おかえり」と言ってもらった時の喜び!!今回の研修を活かして,これからも県民の皆さん一人一人に貢献して行きたいと思います。
鳥取県立図書館
高橋 真太郎