- 趣旨
- 学芸員として必要な高度かつ専門的な知識・技術に関する研修を行い,都道府県・指定都市等での指導的立場になりうる学芸員としての力量を高める。
- 平成28年度テーマ
- 「個性を磨く博物館 〜多様な時代に向けて進化する博物館へ〜」
- 主催
- 文部科学省
国立教育政策研究所 (社会教育実践研究センター)
- 協力
- 公益財団法人日本博物館協会
- 期間
- 平成28年11月30日(水)〜12月2日(金) --- 3日間
- 対象
- 学芸員の資格を有している者で,都道府県・指定都市教育委員会及び関係独立行政法人等が推薦する次の者
- 登録博物館,博物館相当施設又は博物館類似施設に勤務する学芸員若しくは同等の職 務を行う職員で,勤務経験がおおむね7年以上で指導的立場にある者
- 上記(1)と同等の職務を行うと主催者が認めた者
- 定員
- 50人
- 会場
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター
- 〒 110-0007 東京都台東区上野公園12-43
- TEL 03-3823-8420 FAX 03-3823-3008
※詳しくは実施要項PDFファイルをご覧ください
※プリントアウトされる方はプログラムPDFファイルをご利用ください。
平成28年11月30日(水)|1日目
時間 |
内容 |
10:00-10:30 |
受付 |
10:30-11:15 |
開講式・オリエンテーション |
11:15-12:15 |
基調講演 博物館における個性
- 越智 孝
(94KB)
- 愛媛県総合科学博物館 館長
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12:15-13:30 |
休憩 |
13:30-15:00 |
行政説明 今後の博物館振興方策について
- 文部科学省生涯学習政策局 社会教育課
文化庁文化財部美術学芸課
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15:00-15:15 |
休憩 |
15:15-17:15 |
交流プログラム グループ協議
- 社会教育実践研究センター
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17:45-19:30 |
情報交換会
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平成28年12月1日(木)|2日目
時間 |
内容 |
9:30-11:00 |
施策説明・事例研究 観光の視点からみる博物館
施策説明
- 観光庁観光地域振興部 観光資源課
事例研究
-
田中 裕二
- 東京都江戸東京博物館 学芸員
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11:00-11:15 |
休憩 |
11:15-12:45 |
講義 ひとが優しい博物館・さわる博物館
- 広瀬 浩二郎
(148KB)
- 国立民族学博物館 准教授
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-17:15 |
事例研究・協議 博物館の個性を磨くには
コーディネーター
- 半田 昌之
- 公益財団法人日本博物館協会専務理事
事例研究
- 雪山 行二
(56KB)
- 富山県立近代美術館 館長
- コ川 眞木
- 徳川ミュージアム 館長
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平成28年12月2日(金)|3日目
時間 |
内容 |
9:30-12:45 |
講義・演習 戦略マップの作成を通して考える博物館
- 佐々木 亨
(154KB)
- 北海道大学大学院文学研究科教授
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12:45-14:00 |
休憩 |
14:00-15:30 |
特別講義 個性を磨く博物館
- 平川 南
(20KB)
- 人間文化研究機構 理事 / 山梨県立博物館 館長
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閉講式 (終了予定 16:00) |
今回のテーマの「個性を磨く博物館〜多様な時代に向けて進化する博物館へ〜」は、全参加者が当事者意識をもって受講できるプログラムでした。講義ではミュージアムを取り巻く最新情報を得ることができました。また、演習では、グループ協議で、他館の状況を知り、悩みを共有しながら、先に進む道筋を考える訓練ができました。
この研修での最大の成果は、「できないことを並べるより、できることを探すこと」が個性に繋がると実感したことでした。過酷な日常業務の中で、忘れかけていた感覚でした。心が折れそうになった時、きっと役にたつと思います。また、社会教育実践研究センターの皆様には、研修のサポートだけでなく、ひざかけの用意等のこまやかな心配りをしていただき、ありがとうございました。
千葉県立美術館 学芸員
秋山 笑子
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今回の研修では、ユネスコの勧告など国際社会が博物館に求める役割、ICOM世界大会やオリンピックを控えた観光資源としての博物館への期待など、博物館が置かれた状況に理解を深めることができました。個性的な活動を進める先進的な事例の紹介も刺激的でした。実際に館の日常業務をしながら博物館の個性を生かす取組を進めるには課題も多いと思いますが、参加者の皆さんとそうした問題も共有しながら、何が出来るのか一緒に考えることができて今後に向けた方向性をイメージすることができました。神業のようなグループワークのファシリテーションも勉強になりました。細やかな心配りをしてくださった社会教育実践研究センターに感謝いたします。
立命館大学国際平和ミュージアム 学芸員 兼清 順子
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社会教育実践研究センターでの研修は、実に10年振りでした。会場が懐かしかったです。当時、3週間以上に及ぶ「博物館職員研修」が毎年開催されており、2年続けて受講させてもらったのですが、共に切磋琢磨して学んだ全国各地の博物館職員との思い出や、今でも気軽に連絡を取ることができるネットワークは、私の宝物となっています。センターは、研修の場であると同時に、他館職員との貴重な交流の場でもあります。今回の「個性を磨く博物館」という、今まさに求められているテーマに沿った講義内容とともに、他館職員との交流プログラムを通して、また、ひとつ宝物が増えました。センターの皆様、素敵な講座内容の設定と細やかな御配慮ありがとうございました。
宮崎県立美術館 学芸員 木村 幸久
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