「社会教育施設の新たな可能性を探る」
地域における、博物館と図書館の取組・事例
伊那市立図書館(高遠町(たかとおまち)図書館)
〜市民・民間などと連携・協働したデジタル古地図の制作を通じて学習と観光の場を創出する取組
大阪市立自然史博物館
〜市民との協働による博物館コミュニティの構築の事例
大阪市立自然史博物館では,市民や博物館友の会,NPOやアマチュアのサークルなど,各種団体と共に調査や研究,教育普及の取組を進めています。そこでは博物館・学芸員が積極的に関わり,自然史という分野でゆるやかなネットワークを構築しており,博物館を中心とした地域コミュニティが形成されています。
番組内では,市民の手で進化し続け地域に開かれた博物館としての立ち位置がよくわかる「大阪自然史フェスティバル」や共催している大阪自然史センターの取組等を紹介しています。
長野県伊那市立図書館(高遠町図書館)では,地域に残る古地図や古文書をデジタルアーカイブ化し,住民との協働により,それらを活用したスマートフォン・タブレット機器用のアプリケーションの制作を行って運用しています。
古地図の中を歩くように街を散策できるこのツールは,地域の過去と現在を合わせ見ることができ,市民や観光客にとっては,これまであまり触れることのなかった図書館所蔵資料をより身近に感じることができるようになることはもとより,アプリケーション制作を通じて,本と人と情報が出会い,新たな知を創造する場となっていることがわかります。