第2回「今後の日本を支える技術教育の在り方」
現在の日本の産業界では,各分野における製品レベルで競争力が低下し,空洞化が懸念されている。また,原子力発電所の事故を受け,一般国民が科学や技術に対して不安を抱き,新たな技術の開発や利用に関する意欲も低下している傾向も見られる。
このような状況を打破し,科学技術を適切に開発・利用し,安心・安全で明るく元気な日本を構築していくためには,技術に関する適切な教育が必要である。
そこで、本年度は、昨年把握した中学生のガバナンス能力等の技術に関する能力の課題を解決するためのカリキュラムについて検討してきた。本シンポジウムでは、特に、技術を「評価」「創造」できる能力の育成について、開発したカリキュラムに基づく実践を紹介するとともに、企業や他国で行われている技術教育等も参考に、今後の日本を支える技術教育の在り方について検討する。
- 日時
- 2014年3月1日(土)13:00〜17:00 (受付12:00〜)
- 場所
- 文部科学省講堂(東京都千代田区霞が関3-2-2 中央合同庁舎第7号館 東館3階)
・東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」11番出口または6番出口より徒歩1分
・東京メトロ丸ノ内線、千代田線、日比谷線「霞ヶ関駅」A13番出口より徒歩3分
・地図はこちら(文部科学省ホームページ)
http://www.mext.go.jp/new_map/index.htm
・館内への入口はこちら( /45.7KB)
(東館と西館の間にある共用ロビーからお入りください)
- 参加料
- 無料
- 定員
- 300名
技術教育カフェテリア
技術教育に関わる実践の展示 (12:00-17:00)
- 日本産業技術教育学会 プロジェクト研究成果等
- 全日本中学校技術・家庭科研究会 全国中学生創造ものづくり教育フェア等
- 公益社団法人 全国中学校産業教育教材振興協会 技術教育のための教材例
- 各地のロボットコンテスト 他
シンポジウム
本シンポジウムの趣旨説明 (13:00-13:05)
ガバナンス能力育成カリキュラムについて (13:05-13:50)
- これまでの研究の概要
- 兵庫教育大学 学校教育研究科 教授 森山潤
- ガバナンス能力育成カリキュラムの紹介
- エネルギー変換に関する技術
-
長崎大学 教育学部 教授 藤本登
- 長崎県佐世保市立日宇中学校 教諭 野方健治
- 材料と加工に関する技術
- 東京学芸大学 教育学部 教授 大谷忠
- 神奈川県相模原市立上溝南中学校 教諭 渡邊茂一
企業・他国での技術教育 (13:50-14:35)
- 未来のデザインエンジニアに向けて
- ジェームズダイソン財団 統括マネージャー 神山典子氏
- 英国における技術教育
- 上越教育大学大学院 学校教育研究科 教授 山崎貞登氏
- 「教育界へ言い残しておきたいこと―ロボコンの教育的本質を明かす―」
- 東京工業大学名誉教授 森政弘先生
パネルディスカッション 「今後の技術教育を考える」 (15:50-16:50)
- コーディネーター
- 国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官 上野耕史
- パネリスト
- 全日本中学校技術・家庭科教育研究会会長 東京都府中市立府中第二中学校長 三浦登氏
- 日本産業技術教育学会会長 福岡教育大学教授 古川稔氏
- (公社)全国中学校産業教育教材振興協会副会長 山崎正氏
- 神奈川県立総合教育センター教育事業部 教職キャリア課長 松山雅彦氏
- <<講師紹介>>森 政弘(もり まさひろ)先生
- 東京工業大学名誉教授、日本ロボット学会名誉会長。
- 1927年生まれ。名古屋大学工学部電気学科卒。工学博士。
- 東京大学助教授、同教授、東京工業大学教授を歴任。
この間、日本のロボット工学の立ち上げに尽くし、また一方、仏教学一般、とくに禅の勉学歴も40年ほどに及び、その深淵な心理学の教育面への応用として、ロボットコンテストを創始した。
- 1970年に発見したロボットに関する「不気味の谷」現象は、43年後の現在になって、にわかに世界中の、ロボット・心理・哲学・社会・デザインなどの各方面から注目を浴びている。
- 放送文化賞(1992年)紫綬褒章(1994年)勲三等旭日中綬章(1999年) ほか多数受賞。
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