「持続可能な開発」に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグ・サミット)における日本政府の提案が2002年の国連総会で採択され、今年から「持続可能な開発 のための教育の10年」が始まりました。こうした国際的な潮流の中で、これまでにも増して、「持続可能な開発」に向けた努力が、ことに教育分野で期待されています。
国立教育政策研究所では、「持続可能な開発のための教育の10年」にのっとった活動の一環として、国際シンポジウムを開催します。持続可能な社 会を形成していくにあたり、教育の役割は何なのか、またそうした社会を実現するための理論はいかなるものか、さらにどのような教育実践が具体的に考えられ るのかなどについて、一般市民や学校関係者、行政官、研究者の皆さまと共に考える機会にしたいと考えております。
国際シンポジウムでは、「システム哲学理論」の提唱者、哲学者、未来学者、ブダペストクラブの創立者・会長としても知られるアーヴィン・ラズロ博士を招き、基調講演を行っていただきます。
また、「持続可能な開発のための教育」の最前線で活躍されている専門家をアメリカ、イギリス、オーストラリアより招き、「持続可能な開発のため の教育」の理論や実践について具体的にお話しいただき、さらにパネルディスカッションで日本における課題や可能性についても討議します。