本データベース(以下「インクル学校施設DB」という。)に掲載している事例を閲覧・活用される際には,以下の点について御留意いただきますよう,お願いいたします。
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インクル学校施設DB事例は,文部科学省が実施する「平成25年度インクルーシブ教育システム構築モデル事業」の受託機関が設置する学校での取組成果の一部である。
なお,インクル学校施設DB事例は以下の4点を踏まえたものである。
- ①共生社会の形成に向けて,対象児童生徒等が将来自立して社会参加できることを目指した取組をしていること。
- ②学校内において,対象児童生徒等への合理的配慮に関する共通理解が図られた上で取り組まれていること。
- ③地域・学校における基礎的環境整備が充実している,若しくはその充実を目指していること。
- ④多様な学びの場を活用している,若しくはその活用を目指していること。具体的には,通常の学級・通級による指導・特別支援学級 ・特別支援学校それぞれの機能を有効に活用していること。
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合理的配慮とは,特別な支援を必要とする児童生徒等の障害の程度や特性等を踏まえて,学校の設置者及び学校が必要かつ適当な変更・調整を,個別の状況に応じて提供するものであり,これを具体的かつ網羅的にすべてを記述することは難しく,明確な「合理的配慮」整備基準を示すことは困難である。また,合理的配慮は,学校の設置者及び学校に対して,体制面及び財政面における均衡を失した又は過度の負担を課さないものである。なお,地域・学校における基礎的環境整備についても様々であることから,インクル学校施設DB事例は,各学校の設置者及び学校が合理的配慮を検討する上での飽くまで参考情報の一つである。インクル学校施設DB事例と類似の事案であったとしても,合理的配慮の実施については,各学校の設置者及び学校が個別に判断すること。
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インクル学校施設DB事例を公表することにより,対象児童生徒等の特定につながるような情報や,類推を可能にするような記述は差し控えるように調整している。したがって,本事例の学校名等についても公表しない。
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インクル学校施設DB事例の「対象児童生徒等の障害種」は,教育的観点から教育委員会の判断により区分されており,必ずしも医師の診断に基づくものとは限らない。
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研修等での利用を目的として,インクル学校施設DB事例の転載・転用を希望される場合には,「国立教育政策研究所インクルーシブ教育システム構築支援学校施設データベースより」と出典を記すこと。ただし,その転載・転用が,公正な慣行に合致しないとの疑いがある場合,また,その利用目的上,正当な範囲内で行われないとの疑いがある場合は,事前に本研究所に問合せをすること。
- ※「事例を閲覧・活用される際の留意事項」は,一部内容を国立特別支援教育総合研究所の「インクルーシブ教育システム構築支援データベース」の記載を準用している。