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NIER NOW (国研の様子)

平成28年度教育改革国際シンポジウム「いじめを生まない学校づくり」を開催

平成28年12月4日(日)午後,文部科学省講堂にて平成28年度教育改革国際シンポジウム「いじめを生まない学校づくり」を開催し,教育委員会,学校関係者など全国から約300名の参加がありました。

第1部「暴力の少ない社会におけるいじめ」では,10年前に開催されたいじめ問題国際シンポジウムにおいて,諸外国では,暴力を伴ういじめが多く,日本においては暴力を伴わないいじめが多いという違いが明らかになったことを受け,暴力犯罪の少ない国であるスウェーデンとの比較調査を行った結果,暴力犯罪の少ない傾向の国であったとしても,必ずしも日本と同様に暴力を伴ういじめよりも暴力を伴わないいじめの方が多くなるわけではないことが明らかになりました。

第2部「いじめを生まない学校づくりの実践」では,日本からは,特別のプログラムに頼るのではなく,中学校区単位で全教職員が参加して,児童生徒の実態を把握する意識調査の実施,その結果に基づいた全ての児童生徒を対象とした課題・目標の設定とその実践,そして再び意識調査を行って点検見直しを行って実行,というサイクルを年3回2年間行うことで,いじめ被害を減少させた「魅力ある学校づくり事業」が紹介されました。

オーストラリアからは,いじめに対処するための取組や生徒の健やかさを支援する取組に関する関係者の内省を記録・報告することの重要性,「いじめに対処する」をテーマとしたDVDの制作に生徒を参加させることで効果的なものとなった事例などが紹介されました。

そして,第3部「パネルディスカッション」では,冒頭,指定討論者のアメリカ全国学校風土センターのジョナサン・コーエン所長から,生徒・保護者・教職員の体験から生み出されてきた規範・目標・価値観・関係性・教授や学習の過程,そして組織的な構造に基づいた学校の質や性質である「学校風土」の改善を図ることがいじめ防止につながることが報告されました。

最後に,滝総括研究官から,「みなさんの国には,どんないじめにも効果的な魔法のプログラムはあるか」という質問が,ヘツラー教授(スウェーデン),スリー教授(オーストラリア),コーエン所長(アメリカ)に対して出され,そのようなプログラムはなく,いかに教職員が子供たちと真摯に向き合い,いじめが起きない学校づくりをする努力をしていくかが重要であることが確認され,閉会となりました。

国際シンポ所長あいさつ 国際シンポパネル 国際シンポオーストラリア
所長あいさつ パネル オーストラリア
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