昭和10年〜17年まで使用された国定算数教科書です。従来の黒表紙から明るい緑色の表紙になったため、「緑表紙」とも呼ばれています。文部省図書局図書監修官の塩野直道によって「数理思想の開発」と「生活の数理的指導」を中心として編纂され、それまでの論理的・抽象的なものから児童の心理と生活を尊重した内容に大きく変更されました。「ボタンの配列」(左図)では、同じ数のボタンを様々な並べ方で提示することで、単に数を数えるだけでなく、方向や位置の概念も示し、空間概念の基礎を学ぶことができるように工夫されています。また、従来第3学年からだった児童用教科書が、第1学年から作られました。第1学年児童用上は、文字がほとんどなく、絵だけで算数を学べるようになっています。
尋常小学算術(じんじょうしょうがくさんじゅつ)
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参考文献
2017.1作成



