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「社研通信」コーナー

○ ● ○ ●  社 研 通 信 1月号 ● ○ ● ○

<目次>

  • ● トピック 被災地を訪問して②
  • ● 社研からのお知らせ
    • ① 「平成23年度 地域教育力を高めるボランティアセミナー」について
    • ② 「平成23年度 生涯学習機関等の連携に関する実践研究交流会」の報告
  • ● 受講者の声(社会教育主事専門講座、博物館長研修)
  • ● 雑誌「社会教育」で情報発信中!(1月号)
  • ● 文部科学省生涯学習政策局編集「マナビー・メールマガジン」で情報発信中!
  • ● 編集後記

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● トピック

☆ 被災地を訪問して②

 東日本大震災から約3カ月半が経過した7月1日、宮城県教育庁生涯学習課のご協力により、女川町教育委員会と宮城県志津川自然の家を訪問する機会をいただきました。紙幅の関係上、女川町教育委員会の訪問概要をお伝えします。

  • 1 女川町まで

     まだ、公共交通機関が復旧しておらず、仙台駅から女川町には、宮城県教育庁の高橋社会教育専門監をはじめ、社会教育支援班2名の職員とともに公用車で東北自動車道を通り、石巻市を経由して入りました。町の中は、トラックが走りまわり、ガレキの後片付けが進められていましたが、道路の周辺を片付けるのが精一杯で、まだ本格的な復興には時間がかかるように思われました。訪問した中学校は、住民の避難所になっており、グラウンドには仮設住宅が設置されていました。

  • 2 女川町教育委員会からの説明の概要

     再建計画の策定や避難所運営等で忙しい中、遠藤教育長と佐藤生涯学習課長、色川派遣社会教育主事の3名が当時の様子や現在の状況について説明してくれました。説明の主な概要は以下のとおりで、その内容からは、多くの社会教育の原点を学ぶことができました。

○ 子どもたちが、出来る限り日常的な生活が送れるよう、宮城県教育庁の協力をいただき、教科書を収集し、県下で一番早く学校を再開させた。

○ 避難所には様々な地区から住民が集まってきており、お互いを知らないのが実情で、お互いが「顔の見える関係」をつくるために、「お茶飲み場」の設置から始めた。これがコミュニティづくりの第一段階である。

○ 避難所の被災住民には、これから一緒になってまちを復興させる仲間であるとの思いから、積極的にボランティアを呼びかけ、放課後児童教室「まなびたいム」や「女川ちゃっこい絵本館」の運営等、共に社会教育活動に取り組んだ。共同作業を通しての組織化支援でもあり、コミュニティづくりの第二段階である。

○ 避難所の運営においては、これまで日常的に取り組んできた住民の社会教育活動が大いに役立っている。班長会議でのグループワークでも、チームになっての見廻りでも、社会教育活動をしている人は応用が利き、活動の経験のない人は常に受け身になってしまう。

女川ちゃっこい絵本館 その1 女川ちゃっこい絵本館 その2
「女川ちゃっこい絵本館」(7月1日当時の様子)
  • 3 「復興の足跡」

     訪れた際に、遠藤教育長から作成途中の「写真と児童・生徒のことばで綴る女川町復興への足跡」の原稿を見せていただきました。子どもたちの川柳の文字を目で追う度に目頭が熱くなり、当時の記憶がよみがえります。いくつかご紹介します。

    ○ 風光る 町の未来も また光る

    ○ 女川は 今何色に見えますか

    ○ 天国と 地獄の境は どこですか?

    ○ ただいまを聞きたい 声が聞こえない

    ○ ねえ神様 本当の幸せどこですか?

     教育委員会の方々から一日でも早く元に戻すことへの強い使命感を感じました。自分たちのまちづくりを自分たちの責任でやるという力強さがそこにはあり、「地域づくりの根底にはコミュニティがあり、地域づくりにコミュニティ(顔の見える関係)の力は必要不可欠なもの」、しかし、そのコミュニティのきっかけは日常の「お茶飲み場」から始まっているということ。私たちが何気なく過ごしているこの日常の中に、社会教育の原点と役割があることを再認識させられた現地訪問でした。

(担当 工藤社会教育調査官)

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● 社研からのお知らせ

① 「平成23年度 地域教育力を高めるボランティアセミナー」について(募集中)

開催期間:平成24年3月2日(金)9:40−17:40

 本セミナーは、東日本大震災の後、まちの復興と新たな地域づくりに向けて日々尽力してきた社会教育関係職員とボランティア等の経験や思いを共有するとともに、これからの地域社会とボランティアについて共に考える機会として、開催します。
 はじめの基調講演「3.11から何を学び、伝えるか〜わたしたちができること」では、参加者が大震災の後のそれぞれの経験や思いを振り返り、今後の地域づくり・人づくりを考えるためのお話をいただきます。次に、実践報告T・Uとして、4名の方から、被災地の復興に向けた取組の実際についてお話をいただきます。実践報告T「人をつなぎ・地域をつくる社会教育関係職員の取組」で2事例、実践報告U「空間・時代を超えてつながる民間の取組」で2事例を予定しています。最後に、シンポジウム「これからの地域社会とボランティア」では、企業、大学、NPO、社会教育それぞれの立場から、地域づくり・人づくりの新たな可能性についてお話をいただきます。
 詳しい日程等は、 こちら に掲載しています。是非ご参加ください。

(担当 伊藤専門調査員、岩崎普及・調査係員)

 

② 「平成23年度生涯学習機関等の連携に関する実践研究交流会」を終えて

 昨年の12月15日(木)〜16日(金)の2日間、静岡県男女共同参画センターを会場に、「平成23年度生涯学習機関等の連携に関する実践研究交流会」を実施しました。開催地である静岡県内をはじめ、全国各地から約200名の方の参加をいただきました。
 この実践研究交流会は、生涯学習関係機関・団体の関係者が日頃の実践と研究成果をもとに交流し、連携・協力の推進方策等について研究協議等を行うことを目的として実施しています。
 今年度は「学びを通じてひろげる人の輪 地域の絆」を全体テーマに実施しました。アサヒビール芸術文化財団事務局長の加藤種男氏による基調講義では、文化と地域コミュニティとの関わりが整理され、文化振興による地域再生の今後の方向性などについて示唆をいただきました。続く実践研究発表では、4分科会で12の各地の取組事例の発表と、それを踏まえた熱心な研究協議が行われました。最後のシンポジウムでは、「学びあいでつくるひとの『輪』地域の『絆』」と題して青山学院大学教授の鈴木眞理氏のコーディネートのもと、文部科学省生涯学習政策局社会教育課企画官の萬谷宏之氏、九州女子大学准教授の大島まな氏、NPO法人おぢや元気プロジェクト理事長の若林和枝氏がそれぞれの立場から学習活動を通しての人間関係づくりの大切さやネットワークの意義・今後の方向性等について提言がなされました。
 この交流会をきっかけとして、各地域での生涯学習・社会教育の実践がさらに推進されることを期待しています。

基調講義 分科会の様子 シンポジウムの様子
基調講義(アサヒビール芸術文化
財団事務局長加藤種男氏)
分科会の様子
シンポジウムの様子

(担当 荒井専門調査員、鳥越専門職)

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● 受講者の声

 11月に行われた「平成23年度社会教育主事専門講座」、12月に行われた「平成23年度博物館長研修」の受講者の声を掲載しました。

☆ 「平成23年度社会教育主事専門講座」
期間:平成23年11月16日〜11月18日 <3日間>

☆ 「平成23年度博物館長研修」
期間:平成23年12月7日〜12月9日 <3日間>

こちらからご覧ください。→ 平成23年度講座・セミナー等実施要項

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● 雑誌「社会教育」で情報発信中!

“上野の杜から情報発信 社研Cafe”
 

 雑誌「社会教育」(発行 財団法人全日本社会教育連合会)の“上野の杜から情報発信 社研Cafe”のコーナーで、センター長のコラム「上野の杜界隈」や調査研究報告書、社研の窓の紹介、講座・セミナーの情報等を掲載しています。

【1月号の主な内容(1月1日発売)】

▼上野の杜界隈▼
 センター長のコラムです。
 今月は「浅草寺の雷門」がテーマです。

▼Research@社研▼
  調査研究や社研の窓、講座・セミナー等を紹介しています。
 今回は平成22年度の「地域における成人の学習プログラムの開発に関する調査研究」と、平成23年度の「中高年等の地域への参画を促す学習プログラムの開発に関する調査研究」の概要等を紹介します。

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● 文部科学省生涯学習政策局編集「マナビー・メールマガジン」で情報発信中!

「マナビー・メールマガジン」の「社研通信」コーナーでも、「社研通信」の新着情報が紹介されています。その他、トピックス等の掲載情報をお知らせしています。
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● 編集後記

 昨年11月のある昼下がり、15名ほどの団体が来所されました。テニスコートで写真を撮りたいとのご希望がありお話を伺うと、この方々は昭和29年図書館職員養成所卒業の同期生とのことで、卒業後も毎年集まっているのだそうです。現在の社研のテニスコート辺りにその養成所があったため、記念に写真を撮りたいとのことでした。
 現在の社研がある場所には、もともと文部省所管の図書館職員養成所がありました。昭和40年にその施設を引き継いで国立社会教育研修所が設置され、昭和61年に国立教育会館社会教育研修所に改組され、さらに平成13年に改組再編されて国立教育政策研究所社会教育実践研究センターとなったという経緯がありますが、庁舎は昭和47年に全面改築されてから現在まで、外観はずっと変わっていません。
 当時の卒業文集を見せていただくと、確かに昭和29年3月1日発行とありました。卒業後はそれぞれ別の道を歩かれたそうですが、それにもかかわらず60年近くもずっとつながり続けてきた人たちを目の前にして、思わず感動してしまいました。
 現在の社研でも、長期間の社会教育主事講習や研修の受講者が仲間となり、全国各地で活躍しています。この方々のように受講者同士が末永く交流が続くことを願っています。

昭和29年図書館職員養成所卒業のみなさん 卒業文集(昭和29年3月発行)
昭和29年図書館職員養成所卒業のみなさん
卒業文集(昭和29年3月発行)
卒業文集の奥付 昭和41年の社研(旧図書館職員養成所の建物)
卒業文集の奥付
昭和41年の社研(旧図書館職員養成所の建物)

(担当 有山企画係員)

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