第5章 高等学校における英語指導計画

 

1.高等学校第1学年における生徒の経験

 A.主として頭に関するもの

 ( )実物・絵画・地図・図表および動作を口頭で述べること

 前各学年のこの項参照。上の項目のうち中学校第1学年では2項目,第2学年では1項目省かれている。

 この学習経験を他の学習活動とますます統合せよ。たとえば,劇を上演するときに法外な努力をしなくとも述べられる動作は,口頭で述べてもいいであろう。またほかの人たちと出会った後で見たことを簡単に述べることもできるであろう。

 

 ( )問答

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画には,変則定動詞の用い方および見分け方の練習,Wh−で始まる疑問文,I thinK,I believe のような言い方を含む答,形容詞や副詞の特別な使い方をしている答,および陳述に対して受け答する練習が含まれている。

 このような基礎的な常とう会話にすでにじゅうぶんに熟達している場合のほかは,その系統的練習を高等学校第1学年でも継続すべきである。もしかなり熟達しているならば,練習を継続し,文法上の甲の形式から乙の形式へ急速に移る問答を連続的に集注的に練習するがよい。これは次の例の第1のように,テキストに基いたものでよい。また第2の例に示した技術によって質問することを教えるのもよい。

 またif,whenなどの従属節を含む形式の練習を集注的に与えてもよい。

     

 ( )口頭作文

 中学校第1学年 第2学年および第3学年の指導計画のこの項ならびに高等学校第1学年の指導計画の「実物・絵画・地図・図表および動作を口頭で述べること」の項参照。

 くり返して言うこと,または準備したものをふたたび言ってみること以外のすべての口頭による表現には口頭作文が含まれている。生徒の目的は英語を「ことば」として学ぶことであるから,習慣的に心の中で翻訳しなくなるようにしむけるべきである。

 どのような教材を教えるにしても,いわゆる仮定法であろうが,または受動態であろうが,読み方または書き方において教材に親しませる前に,その教材によって口頭作文をなすべきである。

 

 ( )番組の項目などを口頭で知らせること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 試案として次の場合を追加しておく。

 中学校第2学年の指導計画において間接にあげている場合は, である。

 

 ( )教室会話(常とう会話)

 Harold E.Palmer の「常とう会話」という術語の定義については,中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 また中学校第1学年・第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画の「問答」の項参照。

 (1)これまでの学年において学んだことを忘れないように,また(2)この技術にいっそう熱達するように,この種の口頭作業を与えるべきである。

 

 ( )テキストによる生徒相互の会話

 中学校第1学年の指導計画のこの項の「解説」および高等学校第1学年の指導計画における「問答」の項の例1を参照。

 その技術を示すと,(1)教師がみずからテキストの内容について話すか,または物語を教師自身のことばで話し直すこと,(2)教師がテキストに基いて問答すること,(3)教師が提供した構造型式にそって練習させること,および(4)最後には教師の管理のもとに問答させることである。

 英語の標準と性質とはテキストによって異なる。

 

 ( )テキストによらない会話

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 そこに述べた学習活動のうち第一,すなわち,動作による英語学習は。中学校第3学年および高等学校第1学年の指導計画にはない。

 

 ( )歌を歌うこと

 中学校第1学年の指導計画の「簡単な詩を暗記しあんしょうして歌うこと」の項の解説参照。  

 ( )詩やテキストを暗記したり,あんしょうしたりすること

 中学校第3学年の指導計画におけるこの項参照。

 暗記したりあんしょうしたりするのに適する詩・テキストおよび格言の表は教師が編修するがよい。

 いっせいに話すこと(choral speaking)は適当に扱えば,英語の感じを感得せしめ,したがって生き生きした表現を助長するに役だつであろう。あらゆる場合に教師は扱う教材をよく味わっていなければならない。また生徒か味わえない教材はどんなものでも,むりに教えてはならない。

 教師の委員会またはグループで教師用の表を編修するがよい。

 

 ( )蓄音機のレコードを聞くこと

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 生徒が習った,またはこれから習う,一般に親しまれている歌のレコードを聞く機会を与えるがよい。

 

 ( )ラジオを聞くこと

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年の生徒は中学校の生徒よりもラジオの英語の講座を聞いてうるところが多いと思われるので,そのような番組をじゅうぶん利用するように勧めてやるがよい。

 

 ( )学校放送をすること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 詩および与えられたテキストの暗しょう,放送劇の上演および短い演説をすることをこの分野に付け加えてもよい。

 

 ( )トーキーを聞くこと

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )物語および対話を劇として演ずること

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年においては,教師および生徒は共同して物事を言い換えたり,書き換えたりし,またこのようにして言い換えの技術を合む作文をするという余徳がある。

 

 ( )人形しばいを上演すること

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項および中学校第3学年および高等学校第1学年の指導計画における「物語および対話を劇として演ずること」の項参照。

 

 ( )紙しばいを上演すること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )他の学級・学校および両親のためにプログラムを上演すること

 中学校第1学年のこの項で述べた原理は,すべての学年にあてはまる。なお高等学校第1学年以下における「詩およびテキストを暗記したり,あんしょうしたりすること」・「物語および対話を劇として演ずること」・「人形しばいを上演すること」および「紙しばいを上演すること」の項参照。

 

 ( )電話で話をすること

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 日本人には電話で話を初めから終りまで聞いておいて,そのことはだれかほかの人のほうがもっとよくわかっているかもっとじゅうぶんな返事をすることができるということがわかると,自分の聞いた話のことはなにも伝えないで,その人に代ってもらう通常がある。そんな場合に電話をかけた人は「代りましたからどうぞ」という依頼に答えて話を全部一語一語くり返さなければならない。さらに困ったことは,この二度目に出た人がまた同じようなやり方で別の人に受話器を渡すかもしれないということである。そのために電話をかけた人が同じことを三度くり返さなければならない。これはただに時間のむだであるばかりでなく,きわめて非事務的で人をいらだたせるものである。したがって電話を受ける人は用向きの要点を覚えておいて,必要があれば要点を書きとめ,受話器を渡す人に要点を伝えるか,さもなければ初めに電話をかけた人の用向きは何であるかを尋ねるべきである。非事務的な日本の習慣の中には封建時代の名ごりであるものもある。そのために他人の用事を不当に逃げて責任を回避するのである。

 電話で話す練習を続けるばかりでなく,適当な礼儀と事務的習慣とに注意を払わなければならない。

 

 ( )さしずをしたり,されたりすること

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 3人でさしずをしたり,されたりすることから始めるがよい。これは質問やさしずに答えることはもちろん,質問したり,さしずを受けたりする,生活に即した機会を与えるという点ですぐれた学習活動である。(注1)

 

 ( )英語国民を招いたり訪問したりすること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )英語会話の集まりを催すこと

 生徒は英語を話す自分たちの会を催すことを始めてもよいが,もしこれがあまり望みが大きすぎるならば,高等学校第2学年生や第3学年生が会を開くときにそれに加わってもよい。

 そのような会の性質そのものから,伝達の手段として日本語を使わないようにすることが非常に望ましい。そういう会を教育的見地から価値あるものにするためには,英語に堪能な指導者が1人か2人いなければならない。各学年の指導計画の終りに述べてあるような遊戯はおもしろ味を与える点において非常に価値があるであろう。またそこにあげなかった遊戯,たとえばチェッカー・チェスまたはトランプ遊びを英語で教えて,日本語を使わないでするのもよいであろう。もしお茶やケーキが出れば,そういう場合に何といったらよいか,またどうしたらよいかを教えるのに非常によい機会となる。

 

 ( )読み物の中の物語や逸話を話すこと

 物語と逸活とは教科書または補助教材の中にあるものでよい。物語を読んでよくわかったら,その物語を一グループまたは全学級に話させてよい。もし物語を1人でさせることが無理であれば,甲の生徒が甲の部分を,乙の生徒が乙の部分を話すというように,幾人かの生徒にその物語をさせてもよい。チーム・ワークをすれば協同というすぐれた経験になり,学習をりっぱにする刺激となる。またチーム・ワークをすれば,聞いている生徒にとっても,その学習経験の単調さが少くなる。

 話をする生徒を級友の前に立たせるか,または円座を作っているグループの中にすわらせるがよい。

 

 ( )短い演説を準備してすること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )討論すること

 “debate”(この語にぴったり合う日本語はない)という語は,ある論に対して賛成論と反対諭とを二つのグループに分れて述べるディスカッションという意味である。正式の討論においては,議論の妥当性を判断して両方の得点を決定するため審判を任命する。しかし,もし討論参加者が審判なしで進めようと思うならば審判を設ける必要はない。審判の代りに,どちら側が勝ったかを聴衆に票決してもらうこともできる。

 論旨に対して反対とともに賛成の議論をすることもありうるから,それぞれの考え方に従って二つの同人数のグループに分けることは,必要でもなければ可能でもない。

 討論は次の理由ですぐれている。

 各チームは相手の議論をよく聞き,相手のチームが述べるかもしれないことをじゅうぶんに考慮に入れて,各弁土に述べるべき論旨を割り当てるべきである。チームが大きすぎると,討論は時間をとりすぎて興奮がさめる。それで両方の弁士が6人以上にならないことが望ましい。両チームがひとりひとり代り番に話せるように主将に先発させ,次に第2弁土,ついで第3弁士と話していくのが原則的な方法である。主将が聴衆に対し何についての議論であるかを話すこと,どの弁士にもひとりだけで話させないことが必要なことである。時間の制限を設けてもいいし,このために興奮も高まるであろう。

 討論の論題は,ことに初歩の段階において,非常に簡単でなければならない。

 

 ( )ディスカッションを催すこと

 ディスカッションは言語学習の見地から学習よりもむしろ練習の機会となるので,最も単純なものでなければならない。論題は非常にやさしくて生徒がほとんどまちがわないでいちおう慣用語法にかなった英語で話せるものでなければならない。このような活動においては,有能な教師が絶えず指導し管理していることが必要である。そうでないと悪い英語を練習する絶好の機会を与えることになる。いかなる時でも生徒をほうっておいてはいけない。

 あちこちで二三の誤りをすることはやむをえないが,この誤りは書きとめておいて後で訂正してやるべきである。この種の活動においてすぐに訂正することは,一般に非常にじゃまになり,また落胆させる素因ともなる。

 初期においては好ましい練習が確実にできるように,教師自身が全部あるいはほとんど全部を指導してもよい。ディスカッションという名のもとに進めなくともよく,問答として,また問答と統合して進めてもよい。

 (注意)会話を指導して意見・理由または説明を必要とする質問を出させるようにする。ばつの悪い沈黙が必ず起きるが,このような沈黙がたびたび起ることは,内容がむずかしすぎるということと,教師としてはその活動をやめて何かもっとやさしいものを始めるべきであるという確実な証拠である。

 

 B.主として読み方に関するもの

 ( )教科書を読むこと

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年以上の学年においては,古い翻訳法によるという危験が多い。これまでの学年の指導計画のこの項で述べた原理を守って,このようなことにならないように注意しなければならない。

 

 ( )いっせいにまたは各自に音読すること

 中学校第1学年の指指導計画のこの項参照。

 この学習活動はひかえめに,最大の注意を払って,常にその目的にじゅうぶん注意を払うべきである。

 

 ( )物語の中の登場人物が話す部分を読むこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 この学習活動の参加者は,声の質によって選ぶのもよい。対話のある部分をいっせいに読めば,対照を効果的に示すのに役だつであろう。

 

 ( )黙読すること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 黙読が黙ってとぼとぼ読むこと,または黙って分祈することにならないようにするためには,(1)生徒の興味と好奇心とを利用し,(2)読書に対する強い動機を与え,(3)理解の背景を明らかにしてやり,(4)新語や慣用句の意味に習熟させることなどによって,読書のための用意を整えてやるがよい。

 

 ( )読み方教材の用で,質問の答にふさわしい事実を見つけ出すこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 この学習活動は報告または荒筋を書くときにも有効であろう。報告や荒筋を書くことは高等学校第1学年において示す書き方の学習経験である。

 

 ( )一般的な知識を求めて読書すること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )目次表・索引および用語集を使うこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )辞書を使うこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年においては,生徒は辞書を使うことにじゅうぶん熱達すべきである。中学校第2学年および第3学年においてすでに述べた技術に次のものを加えてもよい。すなわち,(1)辞書に出て来るすべての略語を使えるように知っていること,(2)書き物および印刷物における正しい音節区分を利用する能力,および(3)発音符号の価値およびアクセントを示す符号をじゅうぶんに知ること。

 

 ( )百科事典およびその他の参考書を用いること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )楽しみに読むこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 この分野においてこれまでの学年よりも多くのことをしてもよいであうう。

 

 ( )新聞やウィークリーを読むこと

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 特に生徒のために編修されていて,高等学校第1学年の程度に適当な,英字新聞やウィークリーを教室に持ち込むもよい。またそのような資料がない場合は,普通の新聞やウィークリーから適当なところを選んでもよいであろう。このために委員会を作ってもよい。

 

 ( )本や雑誌を読むこと

 「新聞やウィークリーを読むこと」の項参照。

 

 ( )英語のスクラップブックを作ること

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 この活動は高等学校第1学年程度の資料を使って行うがよい。必要な時に容易に利用できるように,集めた資料を分類することを教えるがよい。

 

 ( )随筆を読むこと

 すべての文学の様式の中で随筆はおそらく筆記表現の中の最もすなおな手段であろう。あらたまった随筆に対してくだけた随筆は特に,小説・詩または劇に見るような文学的形式にわずらわされることがも少い。16世紀の随筆の初期の時代には随筆は二三行の片々録であった。くだけた随筆はある事がら・できごとまたは経験に対する個人の反応を書きもので表わそうとする「試み」である。それが非常に個人的で人間的な性質のものなので,随筆は著者その人と接触するためのおそらく最上の文学様式であろう。だからくだけた随筆はイギリス人またはアメリカ人を知るいちばんてっとりばやい文学様式である。あらたまった随筆は客観的に書かれ,なんらかの思考の型に従い,知識を与えるものである。したがってくだけた随筆に見られる自然さや個人的特質がない。

 教師はこれらの事実を知っていて,(1)自分が教えているものの性質を知り,(2)文学の他の様式に使う時間に比べて随筆にどれだけの時間を使うべきかを判断し,(3)なぜ随筆を教えているかを理解することが重要である。

 文学的価値のあるほとんどすべての随筆は英語国民の成人のために書いたもので,随筆を読み始めたかりの英語を外国語として学んでいるものにとっては,文体・語いおよび引喩(ゆ)の点において不適当なので,第1学年においては大家の作品を読むという方面はほとんどできない。A.A.Milne でさえも慎重に扱うことが必要である。したがってやさしく書き改めた教材がない場合には,小部分を選んでできるだけ注意して扱わなければならない。それゆえ,ここには著者または作品の表をあげないで,一つの分類法によって随筆の種類だけをあげておく。

 

 ( )伝記を読むこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年においては,生徒は辞書およびその他の参考資料を今までよりよく使うことができるようになっているはずである。しかし口頭による紹介の技術はおそらくこれまでより範囲が減ずるであろうが継続すべきである。その範囲は特定の課程の特定の目的によって決まる。

 この活動の後で報告をしてもらってもよい。

 

 ( )短い物語や小説を読むこと

 中学校第2学年の指導計画の「伝記を読むこと」の項において述べた「教師が口頭によるじゅうぶんな準備」を与えるという原理は,高等学校第1学年にもあてはまる。しかしその必要の程度は中学校第2学年以来習得してきた他の準備の手段に比べておそらく少くなるであろう。しかしながら教師の中には学習指導の理由から口頭の準備に多くの時間をかける必要のある者もいるかもしれない。

 高等学校第1学年においては,いかなる抜粋も生徒の興味をそぐほど長いものであってはならない。それゆえ短い随筆・随筆の一部分・記事・小説の一部分およびその他物語の要素をもったものなどを与えるのがよい。

 いかなる時でも不当にむずかしいものを教えるべきではない。言語教材を難易の順に適当に列するという原理は,中学校第1学年の場合と同じように高等学校第1学年においても重要である。もっとも学習指導の見地からは問題は同じでないかもしれない。

 

 ( )劇や脚本を読むこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )詩を読むこと

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 理解は有効な学習に絶対に必要なので,詩人の伝記を研究すること,ことに詩と関連して研究することによって,いっそうすぐれた鑑賞力が養われよう。

 

 ( )学級図書だなおよび学校図書室を整備すること

 中学校第1学年・第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 すでにあるのでなければ,有能な人を相談役として,生徒の間から選ばれてこの活動に責任を負うグループをつくることはすぐれた考えである。

 

 ( )図書室で本やその他のものを見つけ出すこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年において,この技術に完全に熟達するようにしなければならない。

 

 C.主として書き方に関するもの

 ( )書き取りをすること

 中学校第1学年の指導計画のこの項において述べた原理は高等学校第1学年にもあてはまる。中学校第3学年の場合と同じように,必要なまたは望ましい句とう点をそう入させてもよい。

 文の初めの部分を与えておいて,その文を完結させてもよい。これによって変化のある活動になるであろう。権威者の中にはあらゆるものを発音符号(注2)で書き取ることを教えるのがよいと思っているものもある。

 

 ( )口頭および筆記の問いに答を書くこと

 中学校第1学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 選択法テスト(注3)ふうに質問に対してえり取りのできる答のついている謄写刷りを渡して,この学習活動に変化を与えることもできる。口頭の質問を聞いていろいろの答の中から正しい答に印をつけさせることによって,読み,書きを習うという利益のほかに,注意して聞くことを習うという利益を受けるであろう。それぞれ印をつけるのに一定の時間を限ることによって,この種の活動に時間の制限を設けてもよいであろう。

 

 ( )ヒントを得て,またはヒントなしで,思い出して書くこと

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 聞いたことまたは読んだことの要点を簡単に書かせてもよい。これは報告や荒筋を書くきっかけになるだろう。

 

 ( )空欄に必要な事項を記入すること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )実物・絵画・地図・図表および動作を書いて述べること

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。また高等学校第1学年の指導計画の「実物・絵画・地図・図表および動作を口頭で述べること」の項参照。

 

 ( )言ってみたり,書いてみたりして,つづりを習うこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画の終りにある「適当な単語その他の遊び」の項参照。

 生徒はつづりの様式に一貫性をもたなければならない。たとえばある場所では英国式のつづりを用い,ほかの場所ではアメリ力式のつづりを用いてはいけない。またある場所では甲種の英国式つづりを用い,ほかの場所で乙種の英国式つづりを用いてはならないし,またある場所では甲種のアメリ力式つづりを用い,ほかの場所では乙種のアメリカ式つづりを用いてはならない。たとえば,英国式つづりの場合にgrey-とgray,-iseと-ize,またはconnectoinとconnexionおよびアメリカ式の場合にthroughとthruはここで問題にしている例である。

 つづりの様式の混同は純粋に実用的な見地からはかまわないが,社会的慣習と品位(nicety)のために一貫性が非常に望ましい。

 

 ( )句とう点および大文字を正確に使うこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 生徒はつづりの一つの様式を固守すべきであると同じように,句とう法および大文字の使用においても首尾一貫していなければならない。意味に違いがなくて二様の句とう法が可能である場合の例をいくつかあげる。

 

 ( )略語を正しく用いること

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 必要が起るにしたがって新しい例を略語表に加えよ。また辞書を有効に使うために必要なすべての略語を習得させるべきである。

 

 ( )適当の余白をおくこと,およびその他同じような慣習を守ることを学ぶこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年の終りまでに,きちょうめんに書くために必要な従来の社会的慣習に完全に熟達すべきである。

 

 ( )学校用の標識を作ること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )はり札やさげ札を書くこと

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )褐示板に掲示を書くこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照

 

 ( )作文練習

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第1学年において行う他のすべての書き方の学習活動を加えよ。

 

 ( )日記をつけること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照

 

 ( )手紙を書くこと

 中学校第2学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 短い商業文を書くことを始めてもよいであろう。商業用語(jargon)を用いることは,必要でもなければ賢明でもない。平易な簡単な英語を使うのが最もよい。

 

 ( )学校新聞または雑誌に英文記事を書いて出すこと

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )英字新聞を発行すること

 中学校第3学年の指導計画の「学校新聞または雑誌に英文記事を書いて出すこと」の項参照。そこに述べた技術は多くはここにあてはまるであろう。

 英字新聞を研究して実行できる点を採用せよ。新聞を編修するのにいくつかのクラスが共同するのがよい。この学習活動は生徒の筆記作業において貴重な刺激となるであろう。

 

 ( )報告を書くこと

 報告には,(1)見たこと,(2)聞いたこと。または(3)見たり聞いたりしたことに関するものがありうる。

 報告を書くことは,「自由」作文をすることになるので,この活動は危険がないわけではない。

 見たことについて報告する場合には,報告は博覧会見物・映画・遠足等に関するものでよい。聞いたことについて報告する場合には,報告はノートをとっておく必要のある会見の結果,弁論大会等に関するものでよい。見たり聞いたりしたことについて報告する場合には,たいていの場合そうであるが,報告は,劇・人形しばい・紙しばいの見物・音楽会およびいろいろの参観等に関するものでよい。

 最初の段階においては,教師が報告してもらおうと思ってすることについて報告してもらってもよい。どんなことをしようとも,まちがった練習をさせない程度にやさしいものでなければならない。

 

 ( )荒筋やまとめを書くこと

 荒筋やまとめは,(1)一つの資料の重要な部分を抜粋し,無理がなく筋が通っていて読んでわかるまとまったものか,(2)原文の文体または調子にほとんど注意を払わないで,長い資料に含まれていることを書き直し,または作り直して短く述べたものか,または(3)原文の文体が伝えるところの調子とともに,原文に含まれているものをできるだけ再現しようとして完全に作り直したものかであろう。

 第一の場合には,たとえあるとしても,言い換えるところはほとんどない。そのような荒筋は程度の高いものではないけれども,この技術の初心者がやってみることのできる唯一のものであろう。第二の様式の荒筋は,必然的に書き直す分量が多くなるという点において,また比較的重要でないものを含んでいるという点において,第一の様式のものと違う。第一の様式の荒筋の場合とほとんど同じ場所にもっと多くのことを言おうとするために,それに比例してことばをいっそう節約する努力と技能とが必要である。第三の様式は,英語を母国語とする者にさえ非常にむずかしく,多くの教師はいうまでもなく,ほとんどすべての中等学校生徒には不可能である。

 この活動は個人作業によるよりも,全学級またはグループ作業によるほうが益が多ければ,全学級またはグループでやってみるのがよいであろう。

 下にいくつかのやり方をあげる。その中には生徒がすでによく知っているものもある。

 

 

 ( )和文英訳

 中学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 D.適当な単語その他の遊び

 同意語および反意語遊び──

 教師は黒板に一連のありふれた単語を書いてひとつひとつの単語に同意語を当てさせる。学級は全体として,個人として,またはグループとして活動してもよい。また時間の制限をもうけてもよい。辞書の使用は許しても許さなくてもよい。黒板に単語を書かないで,教師は謄写刷りを用意してもよい。

 

 定義遊び──

 主将はグループのひとりに英語の単語を何か言って話しかける。話しかけられた者は主将が20まで数えるうちに,その単語を定義しなければならない。それができなければその遊びから除外される。

 特に日本の生徒向きに作ったやさしい定義の英英辞典を絶えず使っていると,この遊びに上達する助けとなる。

 

 類推遊び──

 この遊びはA:B:C:Xという数字の公式にならったものである。たとえば,Father:Mother:Brother:Sisterである。正しい答をいちばん多く得たものを勝者としてよい。すなわち順位は正しい答をいちばん多くした者から,正しい答を最も少くした者としてよい。

 次の例を参考のためにあげる。

 例は英文参照。

 

 

2.高等学校第2学年における生徒の経験

 A.主として口頭に関するもの

 ( )実物・絵画・地図・図表および動作を口頭で述べること

 中学校第1学年・第2学年・第3学年および高等学校第1学年における学習活動の基礎の上に発展させ,生徒の必要に応じて変化を与え程度を高くする。

 

 ( )問答

 中学校第1学年・第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項を参照して,第2学年程度の学習経験を与える。

 

 ( )口頭作文

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 すでに習得した技能がだめにならないばかりでなく,ますます熟達するように口頭作文を続けるがよい。

 

 ( )テキストによる生徒相互の会話

 前各学年,特に高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )テキストによらない会話

 前各学年の指導計画のこの項および「クラブの会合を開くこと」の項参照。

 

 ( )歌を歌うこと

 中学校第1学年の指導計画の「簡単な詩を暗記しあんしょうして歌うこと」の解説参照。

 ( )詩やテキストを暗記したり,あんしょうしたりすること

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。  教師の委員会またはグループで教師用の表を編修するがよい。

 

 ( )蓄音機のレコードを聞くこと

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 できれば文学上の名作を用いて学習すればためになる。

 

 ( )ラジオを聞くこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 あらゆる機会を利用して,正しい英語を聞く指導をする。

 

 ( )学校放送をすること

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参考。

 

 ( )トーキーを聞くこと

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 適当な歴史的な小説や劇が上映されておれば,まずその時代・文学的背景,特に英語をあらかじめ研究させて,その鑑賞に最大の効果をあげる。ニュース映画も興味があるであろうが,あちらこちらと早く移動するので,準備の学習が問題になるであろう。

 

 ( )物語および対話を劇として演ずること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第2学年においては英語の知識が進歩しているので,英語の書き換えは前学年よりもっと多くできるようになる。言語を学ぶ以外に特定の目的をもたない語句の書き換えよりも,ある目的をもって行う書き換えのほうが,はるかに興味もあり効果も大きい。

 また,この経験からできだけ多くの生徒が利益をうるようにするがよい。このことは,舞台係・衣しょう係・広告係などを設けて,授助してもらうことによってできよう。

 

 ( )人形しばいを上演すること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画の「物語および対話を劇として演ずること」の項参照。

 

 ( )紙しばいを上演すること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )他の学級・学校および両親のためにプログラムを上演すること

 前各学年の指導計画のこの項ならびに高等学校第1学年の指導計画の「歌を歌うこと」・「詩やテキストを暗記したり,あんしょうしたりすること」・「物語および対話を劇として演ずること」・「人形しばいを上演すること」および「紙しばいを上演すること」の項参照。

 

 ( )電話で話をすること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )面接を行うこと

 この経験は面接者が単に話す以上のことを必要とするので,非常に価値がある。まず,(1)気持のいいきわめて自然な態度で自己紹介を行い,(2)気持のよい声ではっきりと手ぎわよく話を進め,(3)相手および相手の言うことに関心を示し,(4)要点を記憶して書き留めることを必要とする。

 おもな面接者が話したり書いたりしなければならない煩雑を避けるために,面接は2名ないし3名で行うがよい。面接は予定どおりに進まないにしても,面接者がなにを尋ねなにをするかがわかるようにするために,前もって準備しておくがよい。筆記されるのを好まない人が多いから最小限度にとどめ,また相手の許しを受けるのが礼にかなったやり方である。学級または学校に帰ってから,面接者は要点を整理して興味ある読み物にしあげる。そしてこれが貴重な作文練習になる。相手の了解を得て,それを学校新聞または雑誌に発表するのもよい。

 面接に際して用いられる文句には,次のようなものがある。

 

 ( )英語国民を招いたり訪問したりすること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。  

 ( )英語会話の集りを催すこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 会合というものは楽しみながら学ばせることこそ要素であるから,固くなったり紋切型にならないようにしなければならない。わが国においてはとかく物事をまじめにとりすぎて,本来レクリエイションであるべきものまで,なにかしなければならない責務にしてしまう傾向がある。その反面,計画も秩序もほとんどなくただ漫然と行う危険もあることは知るとおりである。

 

 ( )読み物の中の物語や逸話を話すこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )読み物の中の笑い話を話すこと

 外国語でじょうだんを言うことは容易なわざではない。わが国の書き物の中に多くある笑話類から始め,生徒が容易に理解し国語と日本の生活の用で味わえる英語の話を言って練習する。

 

 ( )短い演説を準備してすること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 演説は各前学年の場合よりも少し長くし,また有能な審査員を設けて略式の弁論大会を行うのもよい。

 

 ( )創作物語を話すこと

 簡単な話でも努めて話すように励ましてやる。見たり聞いたり経験したことでおもしろそうなことは,なんでも話してよい。このような学習活動の準備をするようにいってやらないと,みんな黙ってしまう危険がじゅうぶんある。それで生徒が話したいと思うことを,少し前に皆に知らせておくのがよいであろう。外国語の学習指導において,「自由な」沈黙と「自由な」無活動に陥る「自由」活動は,多くの未熱な教師のにがい経験である。

 

 ( )討論すること

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 論題の試案の練習に適当なものを加えるがよい。

 

 ( )ディスカッションを催すこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照

 

 ( )議事法による会合を開くこと

 議事による会合を開くことは,民主主義の重要な面における訓練に資するところが多い。その理由は。議事法においては,その議事規則と議事進行とが民主的に相互に補い合うからである。非民主的に運営される集会では,一部の者が全体を支配しやすい。そのような非民主的なやり方を防止して,民主的な線に沿って会を進めていくために存在するものが議事規則である。

 議事法による会合を開くということを,教師も生徒もむずかしいものに考える必要はない。ある種の基本的な慣習によって始めればいいので,その習得は決してむずかしいものではない。

 

 ( )クラブの会合を開くこと

 クラブ会合は,議事運営にならって,前項で述べたように行うのが普通である。

 しかし,クラブ会合は,わが国の学校で行われているような英語会話その他の会合において見られるように,きわめて自由なものであってよい。たとえば英語会話会のおもな目的は英語を活す練習を特別にすることにあるから,会話能力の向上に役だつものなら,いかなる方式によってもさしつかえない。これらの活動は,会議で取りあげ話し合い表にまとめてから後に実行に移してもよい。

 話す方面に特に興味のある生徒は,別のクラブを作ってもよいし,読み方または書き方に興味のある生徒はそれぞれ別のクラブを作ってもよいが,ただ党派的にならないようにするために,それら別々のグループがそれぞれ違った興味をもって一つの組織に結びつくような形をとるのが望ましい。ゲームをしたりハイキングに出かけたりすることからあらたまった研究をふくむ活動にいたるまで,行うことができるおもしろくてためになる活動はいくらでもある。

 

 B.主として読み方に関するもの

 ( )教科書を読むこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 印刷されたものを単に読むためにのみ用いるとすれば,その成果はきわめて少ない。その読み方の(1)前に,(2)その途中,および(3)その後で,口頭と筆記との両面にわたるあらゆる活動を行うようにすれば,実用英語の読み方ばかりでなくその他の方面にも大いにうるところがある。たとえば高等学校第2学年では,生徒に読んだものの荒筋を書かせるとか,その他いろいろな作業を課するがよい。文法も教科書またはその他どんな学習教材にも即して取り扱うようにするのがよく,また,このほうが英語をばらばらな部門に分割してしまうような科学的根拠のない方法よりもはるかにすぐれている。

 

 ( )いっせいにまたは各自に音読すること

 せい読は英語のリズムを感得するのに非常に価値がある。現代の文学的文体で書かれたものが教材として用いられることが多くなるにつれて,英米文学の遺産の中の散文と詩とのリズムを理解することが必要になってくる。これはリズムというものが英語の文学的文体の正要な要素になっているから,この方面の指導の必要が正当化されるのである。事実,著名な作家の中にはもっぱらリズムからくる感興のゆえに愛読されているものがあり,詩における Swinburne などは,その詩的リズムがわからなければ,とうてい鑑賞できない詩人である。散文作家における Macaulay,Pater などは,その文体のみのゆえに読まれることが多い。現代詩人では Vachel Lindsay の作品は,他に例がないほど,その効果がリズムからきている。

 文学作品選集のすぐれた朗読を吹きこんだレコードがあるならば,それは英語のこの面の指導における教具として大いに価値がある。

 

 ( )物語のの登場人物の話す部分を読むこと

 中学校第2学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 この方面における生徒のすでに身につけた技能のうちには,常に失われていく危険のあるものもある。もしこの方面で身につけた技能が価値があるならば,練習を続けていくじゅうぶんな理由がある。

 

 ( )黙読すること

 黙読の能力が進歩するにつれて,もっと多くの機会を与える必要が起ってくる。教室外で読むことを奨励し,援助し,できれば生徒各人の興味に応じて,詩・随筆・劇などどんな文学作品でも英語課程の一部として読むようにするがよい。伝記なども Lytton Strachey のものなど短くて適当なものがある。要は生徒がすでに得た知識および能力を活用することができるような読書をさせてやることである。もしこの目的に沿うやさしい読み物がなければ,そのために作られた“Simplified texts”がある。(注1)

 なお,中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )読み方教科の中で,質問の答にふさわしい事実を見つけ出すこと

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )一般的な知識を求めて読書すること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 中学校第3学年の指導計画にあげた技術に,読んだものについて(1)指導のもとにディスカッションをし,(2)荒筋を書くことを付け加える。

 

 ( )百科事典およびその他の参考書を用いること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )楽しみに読むこと

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 「黙読すること」の項であげた,科学的に編修した“Simplified texts”を与える。

 

 ( )新聞やウィークリーを読むこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )本や雑誌を読むこと

 「新聞やウィークリーを読むこと」の項参照。

 本や雑誌を読むことと平行して行われる学習活動である,「書評を書くこと」の項参照。

 下に示すような大きな一覧表を作ってやると,生徒の読書欲を刺激するであろう。

 

 ( )英語のスクラップブックを作ること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )随筆を読むこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )伝記を読むこと

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 伝記は劇として演ずるのによい材料となるであろう。

 

 ( )短い物語や小説を読むこと

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )劇や脚本を読むこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第2学年において文学上の傑作がとりあげられているならば,それらはその場・時代・登場人物および劇が描き出している世界などに基く研究の基礎となるものであって,もちろんこれは前各学年においてもある程度行ってきたことではあろが,高等学校第2学年においてはさらに一段とこれを行うがよい。ただし,このために英語の学習指導そのものを軽んずることがないように注意すべきである。

 

 ( )詩を読むこと

 前各学年の指導計画のこの項参照

 劇または脚本を読む場合と同じように,背景の知識を一段と与えるがよい。詩の鑑賞に有効ならば,ロマン主義・写実主義・古典主義などの初歩的な知識をある程度与えるのもよい。ただし,これはへたに扱えば,鑑賞を助けるよりはむしろそぐことが多いから,慎重な注意が必要である。

 

 C.主として書き方に関するもの

 ( )書取をすること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )口頭および筆記の問に答を書くこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )ヒントを得て,またはヒントなしで,思い出して書くこと

 中学校第1学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )空欄に必要な事項を記入すること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 受取書・申込書・その他いろいろな照会状の記入をさせる。

 

 ( )実物・絵画・地図・図表および動作を書いて述べること

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 この学習経験を他の学習経験とますます統合して進めていくべきである。

 はっきりした記述となだらかな文体とを心がけるがよい。随筆およびその他の文学作品の記述的部分を読んでその手法を学ぶ。子供百科事典はこの点で非常に価値がある。

 など。

 

 ( )言ってみたり,書いてみたりして,つづりを習うこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 正確につづる能力が進むにつれて,誤りやすい語に注意してこれらに力をそそぐ。こうすれば大いにむだを省くことになろう。

 

 ( )句とう点および大文字を正しく使うこと

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 さらに程度の高い練習問題を与える。

   

 ( )略語を正しく用いること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )掲示板に掲示を書くこと

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 前各学年で行ったものに加えて,さらに程度の高い知識と技能とを要する掲示の作製を行う。一,二の短文による掲示に平行して。時には会の性質とか目的などを述べるような,前学年よりも細部にわたる掲示文を作ることが望ましくまた必要であろう。

 

 ( )作文練習

 原理については,中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第2学年で行う他の書き方の学習活動をすべてこれに加える。

 Edward Gauntlett氏がかって行った文構造の機能による分析法を,現在同書は絶版になっているが,下に紹介する。これは文の機能的構造の理解のおそい生徒のために特に有効であることが,利用者の実験の結果わかっているからである。この技術はまた複雑な文を含んでいるものを読みとる能力を進めるにも大いに役だつものである。

 

 ( )日記をつけること

 中学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )手紙を書くこと

 中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )電文を書くこと

 電文を書くときは意味があいまいにならないかぎり,用語を最小限にすることが第一条件である。したがって,冠詞およびその他意味を伝えるのに本当に必要でないものは,すべてこれを省く。  

 ( )学校新聞または雑誌に英文記事を書いて出すこと

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第2学年および第3学年の生徒がこのような活動の先頭に立ってもよい。しかし下の学年の活動を支配しようとしてはならない。指導的立場をとるならば,れは支配ではなくてひとえに民主的な指導を学ぶためのものである。各学年が参加する委員会を構成した場合には,上級学年は親切で寛大で理解ある態度をもって臨み,下の学年の意向をじゅうぶんに反映させることを学ぶことができる。

 

 ( )英字新聞を発行すること

 高等学校第1学年の指導計画のこの項ならびに中学校第3学年および高等学校第1学年の「学校新聞や雑誌に英文記事を書いて出すこと」の項を参照。

 

 ( )報告を書くこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )書評を書くこと

 この学習指導要領で「書評」というのは,論文・随筆・詩・物語などの文学的書評をいう。形式はいろいろあるが,一二例を下に示しておく。書評が生徒の重荷になると補助読書をきらうようになりやすいから,なるべく簡単な形式をとり,不備な点は発見しだい改善すべきである。要するに,このたいせつな学習活動を奨励するのに全力を尽すべきであるから,書評を書くために読書をいやにならせるようなことがあれば,その取扱をただちに考えなおさなければならない。    

 ( )創作物語を書くこと

 新聞記事を書くことと,ある事件や経験について書くことの間には類似性がある。両者はともに,何・だれ・いつ・どこ・いかに,などということに言及する。したがって,学校新聞に記事を書く多少の経験が物語を書く経験の基礎にもなりうるのである。その違いは,態度において前者は客観的であり,後者は主観的であるところにあろう。

 物語は長さにおいて一つか二つのパラグラフぐらいでもいいし,また,事実であろうと想像したことであろうと,興味あることはなんでも創作意欲の種になりうる。

 文体は,厳密な文学的意味ではなくて,英語という観点から,文型をいろいろ変えることによって習得し改善することができる。活気のない文体と活気のある文体との例を下にあげておく。

 

 ( )荒筋やまとめを書くこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 荒筋を書くときの技術の一つは,書き出す前に重要な点に下線を引くことである。これはまとめを書くときにもまた有効な方法である。

 まとめを書くことは非常にむずかしいことであるが,練習問題としては優秀なものである。ただしグループで行って,第2学年や第3学年のできないほどむずかしいものであってはならない。中等学校におけるまとめは文学的に高いことを要しない。いろいろな辞書やRoget:Thesaurus of English Words and Phrasesや文型一覧表などをじゅうにぶんに活用し,また,それを書く努力や結果の批評が,非常に価値があるはずである。この学習活動についていろいろと話し合い,そうすることもまたそれ自身価値がある。

 荒筋もまとめも,紙面に限りがあるとか,内容の性質上短くして発表または記録しなければならないときに。実生活に必要になってくる。

 

 ( )和文英訳

 原理およびいくつかの技術については,中学校第1学年および第3学年の指導計画のこの項参照。

 短い練習問題を口頭または筆記して与え,それを口頭または筆記で英訳してもらう。英訳は原文のだいたいの意味を伝えればいいので,逐語訳をして英語が不自然になったり和臭をおびたりするのはよくない。できあがりの英語がよいということのほうが,原文に忠実であるということよりはるかにたいせつである。よく誤解されることは,ある国語で表現されたものが他の国語に一字一句一節再現できるということである。しかし事実はそういうことをすると,かえってしばしば一国語の誤った表現になってしまうものであって,これは言語行動が国語によって異なる事実からしても当然のことである。実際には,ある語句は省略することによっていちばんよく生かされたり,原文にはなくてもそれとわかることを補うことによって,もとの意味がじゅうぶんに表現されたりするものである。要は,和文英訳というものは,英語に熟達したときにのみ,熟達した程度にできるものなのである。

 翻訳は,実際翻訳される国語で考える習慣を助長し,自然な英語で自由に表現する習慣を妨げる傾向がある。このことは英語を母国語のように知っている翻訳の名人にさえよくあることである。英語で表現されたものを日本語に移そうとする結果,英語を日本語の「相当語」で考える傾向になる。旧来の翻訳指導法が,不自然な英語,不自然な日本語を用いる「達者な」翻訳家を作り出す理由の一つはまさにここにある。

 

 D.適当な単語その他の遊び

 くらべ遊び──

 これは遊戯を加味した学習経験の発展したもので,類似点と相違点の両方をもった事物を表わす一対の名詞が示される。生徒はその類似点と相異点の両方を言うのである。ゲームになれば,制限時間を設ける。

 たとえば,penとpencilの一組を示して,リーダーが「penとpencilではどこが似てますか(違いますか。)」と聞くと,「両方とも書くために使われます。」「違うところは,penはインクが必要ですが,pencilはなんにもいりません。」と答える。類似点と相異点とを同時に言わせるのは無理かもしれない。

 このゲームはあまりやさしいものではない。それで生徒には口頭でなく筆記でさせるのがいいかもしれない。

 例をいくつかあげてみよう。

 例は英文参照。

 

 ことば作りとことば取り──

 

(注1)The “Simplified English”Series,開拓社,東京,Longmans Simplified English Series,Longmans,Green & CO.Ltd.,6&7 Clifford Street, London,W.1

(注2)Dudly Bateman,Style in English Composition,Macmillan & Co.,St, Martin's Street,London,Copyright,1938,pp.9-10

(注3)Harold E,Palmer,“Simplified Version”R.L.Stevenson,The Strange Case of Dr.Jekyll and Mr.Hyde,Institude for Reseach in Language Teaching,東京,1947,pp.31-33

 

3.高等学校第3学年における生徒の経験

 A.主として口頭に関するもの

 ( )実物・絵画・地図・図表および動作を口頭で述へること

 前各学年において得た経験を基礎として,生徒の必要に従って変化を与え,または程度を高くする。

 この活動を店員とお客とが売買したい物について述べる模擬経験にまで発展してもよいであろう。

 

 ( )間答

 前各学年の指導計画のこの項を参照し,高等学校第3学年程度の学習経験を与える。

 この活動を面接の模擬経験にまで発展してもよいであろう。ひとりの生徒が幾人かの候補者の中から使用人を選抜する会社・学校または何か他の機関の代表者となる。質問は候補者の履歴(それが普通のことであるが)に関するものでよい。それに趣味・才能・興味に関する質問をつけ加えてもよい。質問の種類の参考として中学校第3学年の指導計画における「空欄に必要な事項を記入すること」の項参照。その項には履歴の形式の例が出ている。

 面接は「お名まえは何といいますか」から始めてよいであろう。これに続いてすでに述べた略歴の例のところにあげてある他の項目について質問することになるであろう。

 質問に対する答を書くために書記をおいてもよい。

 

 ( )口頭作文

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )テキストによる生徒相互の会話

 前各学年,特に高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )テキストによらない会話

 前各学年の指津計画のこの項参照。

 

 ( )歌を歌うこと

 中学校第1学年の指導計画の「簡単な詩を暗記しあんしょうして歌うこと」の項の解説参照。  

 ( )詩やテキストを暗記したり,あんしょうしたりすること

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。  教師の委員会またはグループで教師用の表を編修するがよい。

 

 ( )蓄音機のレコードを聞くこと

 中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 できれば文学上の名作を用いて学習すればためになる

 

 ( )ラジオを聞くこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )学校放送をすること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )トーキーを聞くこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第3学年の生徒はトーキーをいちばんよく鑑賞できるはずなので,この特点をじゅうぶんに利用すべきである。

 

 ( )物語および対話を劇として演ずること

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )人形しばいを上演すること

 中学校第2学年の指導計画のこの項ならびに中学校第2学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画の「物語および対話を劇として演ずること」の項参照。

 

 ( )他の学級・学校および両親のためにプログラムを上演すること

 前各学年の指導計画のこの項ならびに高等学校第1学年の指導計画の「歌を歌うこと」・「詩やテキストを暗記し,あんしょうすること」・「物語および対話を劇として演ずること」・「人形しばいを上演すること」および「紙しばいを上演すること」の項も参照。

 

 ( )面接を行うこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )英語国民を招いたり訪問したりすること

 中学校第3学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。話題の練習の中には第3学年生に興味のあるものが多いと思う。しかし次のものを練習に加えてもよいであろう。  高等学校第3学年はこれまでに習ったことをしめくくりするのに適当な時期である。

 

 ( )英語会話の集まりを催すこと

 高等学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )読み物の中の物語や逸話を話すこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )読み物の中の笑話を話すこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )短い演説を準備してすること

 中学校第3学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。  

 ( )創作物語を話すこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )討論すること

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 適当な論題を練習に加える。

 

 ( )ディスカッションを催すこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )議事法による会合を開くこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )クラブの会合を開くこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 B.主として読み方に関するもの

 ( )教科書を読むこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 学習のいかなる段階においても,生徒に読む準備のできていない読み方教材を教えてはならない。読み方は技能であって科学ではないということをくり返していう必要がある。どんな時でもむりに頭を働かしていいという時はない。

 

 ( )いっせいにまたは各自に音読すること

 中学校第1学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )物語の中の登場人物が話す部分を読むこと

 中学校第2学年・高等学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )黙読すること

 中学校第2学年・高等学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第2学年の指導計画において述べたような補助教材を強調することが得策であることを特に述べておく。独力で相当の技能をもって読む能力は黙読指導計画の窮極の目標である。そしてこれはそのような経験の準備をしてやり,そのような経験を与えることによってのみできるもので,その方法を講義することによってできるものではない。

 

 ( )読み方教材の中で,質問の答にふさわい事実を見つけ出すこと

 中学校第2学年より高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 

 ( )一般的な知識を求めて読書すること

 中学校第3学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )百科事典およびその他の参考書を用いること

 中学校第3学年の指導計画のこの項参照。

 必要に応じていろいろな種類の参考書,たとえば Thesaurus・文学便覧または風俗習慣の便覧を用いることを教えること。

 

 ( )楽しみに読むこと

 中学校第2学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 ますます多くの時間をこの種の経験に費すこと。

 

 ( )新聞やウィークリーを読むこと

 中学校第1学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 高等学校第3学年においては,いくらかの時間をかけて時事問題をさらに深く研究することもよい。

 

 ( )本や雑誌を読むこと

 前各学年のこの項,特に高等学校第2学年の指導計画の「新聞やウィークリーを読むこと」の項参照。

 

 ( )英語のスクラップブックを作ること

 中学校第1学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 

 ( )随筆を読むこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第3学年生は二三の名作を読む準備ができているはずである。変ったまたは異常な文体の作家を避けるように注意するがよい。というのは生徒はそのような文体を口頭および筆記の両方の作業の手本として見習いやすいし,異常なものを正常なものと考えやすいからである。

 

 ( )伝記を読むこと

 中学校第2学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 高等学校第3学年の随筆について述べたことは伝記にもあてはまる。よい学習指導と能率的な学習を犠牲にしてまで,むずかしすぎるものを持ち込む恐れが多分にある。中等学校においては,代表的作品を教えることは,常に英語をことばとして教えるという標準によって決定されなければならない。このことは中学校第1学年と同様に高等学校第3学年においても大いにくり返しくり返し言う必要がある。

 

 ( )短い物語や小説を読むこと

 中学校第2学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 英語の実際的知識が進んでくると,登場人物または社会的背景の研究というような短い物語または小説の内容の面をいっそう強調することができるようになる。これは口頭作業も筆記作業もともに英語で進めるときはきわめて価値がある。それに読むことはもちろん,ディスカッションおよび口頭活動に基く筆記作業を含めてもよい。

 

 ( )劇や脚本を読むこと

 中学校第2学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )詩を読むこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 C.主として書き方に関するもの

 ( )書き取りをすること

 中学校第1学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 

 ( )口頭および筆記の問に答を書くこと

 中学校第1学年・第3学年および高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 正しい問を含んだいろいろな問が載っている謄写刷りを渡すことによって,高等学校第1学年の指導計画において述べた技術に変化を与えることができるであろう。これは高等学校第1学年の指導計画において述べたことの正反対である。答は口答でも筆答でもよい。

 

 ( )ヒントを得て,またはヒントなしで,思い出して書くこと

 中学校第1学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )実物・絵画・地図・図表および動作を書いて述べること

 中学校第2学年から高等学校第2学年までの指導計画のこの項参照。  

 ( )言ってみたり,書いてみたりして,つづりを習うこと

 前各学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )掲示板に掲示を書くこと

 中学校第2学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )作文練習

 原理については,中学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 高等学校第3学年において行う他の書き方の学習活動を付け加える。

 

 ( )手紙を書くこと

 中学校第2学年から高等学校第1学年までの指導計画のこの項参照。

 この活動を継続していっそう熟達するように努める。

 

 ( )電報を書くこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )学校新聞または雑誌に英文記事を書いて出すこと

 中学校第3学年および高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )英字新聞を発行すること

 高等学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )報告を書くこと

 高等学校第1学年の指導計画のこの項参照。

 さまざまな種類および長さの報告を書くことを練習し,この段階において報告が読んでおもしろいものになるようなようにノートをまとめ,特に系統的にすることを学ぶ。比較的重要でない事実に比て比較的重要な事実をいっそう重視するように一段の努力を払うべきである。しかし,とりわけ生徒が正確と明せきな表現をするように努めることが必要である。はなやかな文体は報告には不適当である。

 

 ( )書評を書くこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )創作物語を書くこと

 高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )荒筋やまとめを書くこと

 高等学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 ( )和文英訳

 原理およびいくつかの技術については,中学校第1学年および第2学年の指導計画のこの項参照。また,高等学校第2学年の指導計画のこの項参照。

 

 D.適当な単語その他の遊び

 ひとつの単語からいろいろな単語をつくりだす遊び──

 これは高等学校第1学年生および第2学年生にも適している遊びである。しかし,第3学年生が習得した単語の数のほうが多いので,語いの少い生徒の場合よりも多くの単語をつくり出すことができるであろう。

 かなり長い単語を選び,その単語を構成している文字だけを使って,知っているだけ多くの単語を書く。もし辞書を使ってもよいことにきまれば,生徒は辞書を使うことができる。単語を選ぶにあたって,ほとんど用いられない文字,たとえばq,x,またはzの多い単語を選ぶことは賢明ではない。最もありふれた英語の文字はeである。少くとも二三種の母音がなければならない。また時間の制限を設けなければならない。

 単語の数のいちばん多い者が勝ちとなる。第2位,第3位およびそれに続く位は書き出した単語の数の順による。もしこれがおもしろ味を増すならば,グループ同志でしてもよい。勝負の終りに,競技に参加したすべての者が書きだしたすべての単語を黒板に書くのもいいことであろう。競技者が同じ単語を2回書くこともしばしばある。最後の計算をするときに,そのようなまちがいがないかどうかを調べる。

 次の表を見れば,もとになる一つの単語からいかにいろいろな単語を書き出すかがわかる。

 例は英文参照。

 

 

MEJ 2120
 
中学校
学習指導要領
高等学校

 外国語科 英語編(試案)

     U

昭和26年(1951)改訂版
 
昭和27年3月15日印刷 定価 147円
昭和27年3月25日発行
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