第10章 金  融

 第1 目 標

 

 第2 単元の例

 

 第3 学習指導上の要点

 1.商業経済科が,商業課程学習の基礎となるものであって,高等学校卒業後,事務や経営に従事するために必要な,最低限度の知識・技能と,合理的に経済活動を営むための心構えとを養うことをおもな目標としているのに対して,金融科はこの基礎の上に,金融機関主として銀行方面に,将来の進路を定めようとする生徒をおもな対象として,金融の機能と組織とを研究し,その組織の中で,最も重要な地位を占める銀行が,どのように経営され,どのような業務を営むかについて学習することによって,金融業務に従事するのに必要な知識・技能・態度を身につけることをおもな目標とする。

 2.金融の機能と組織とを理解するには,国民経済全般についての,じゅうぶんな知識を必要とするから,商業経済科の「経済社会において,商業はどのような機能を果しているか」の単元とは特に密接に関連を保って,その理解を深めておかなければならない。

 3.銀行業務をよく理解するためには銀行簿記の知識が必要であり,また,銀行簿記は銀行の業務がわからなければ,じゅうぶんに理解することができない。したがって,金融科と銀行簿記とは密接な関連を保っていなければならない。なお,銀行の業務については,商業経済科の「銀行はどのように利用されるか」の単元との連絡を必要とすることはいうまでもない。

 4.金融科は,第2学年または第3学年において,選択され,学習されることが適当であろう。

 5.単元の例について,それぞれの内容を示せば次のとおりである。

単元 1.金融は,経済社会において,どのような機能を果すか。

単元 2.資金の融通は,どのように行われるか。 単元 3.政府の財政は,金融にどのような影響を与えるか。 単元 4.銀行の業務は,どのように行われるか。 単元 5.銀行は,どのように経営されるか。 単元 6.国際金融は,どのように行われるか。  これらの内容は,例にすぎないから,実際の学習指導にあたっては,生徒や地域社会の必要に応じて,適宜に,その配列の順序や表現をくふうし,また,単位数に応じて,内容の取捨選択を行うことが望ましい。

 この科目の学習についての,準備と活動の例を示せば次のとおりである。

  1.教師の準備と活動。

 2.生徒の準備と活動。  

 第4 学習指導計画の一例

 1.単元名 銀行の業務は,どのように行われるか。

 ここには,銀行の業務のうち,貸出業務のみについて,計画の一例を掲げる。

 2.目 標

 3.教材区分と時間配当  4.準備と資料  5.学習活動  6.他の教科・科目との関連  7.評 価  

 第5 参 考 書

   書     名            著    者     発 行 所

   金融論               山 口    茂   春  秋  社

   銀行論                   〃      新 紀 元 社

   資金形成の理論           沖 中  恒 幸   巌  松  堂

   新しい銀行実務           大 平  陽太郎   ダイヤモンド社

   手形小切手の務           中 倉  貞 重      〃

   農業金融論             東 畑  精 一   泰  明  堂

                     朝 倉  孝 吉

   新国際金融機構論          新 庄    博   永 谷 書 房

                     古 田  貞 雄

   新金融制度の研究          大蔵省金融制度調査会 板 垣 書 店

   金融機関発達史               〃         〃

   貨幣論               岡 橋    保   春  秋  社

   銀行通論              高 木  暢 哉       〃

   外国為替の基本知識         東京銀行調査部    実業の日本社

   金融論入門             小 島  昌太郎   広  文  社

   金融市場と金融政策         河 津    邏   有  斐  閣

   金融の常識             金 原  賢之助   千 倉 書 房

   金融論               呉    文 炳   巌  松  堂

   金融要論              小 島  昌太郎   有  斐  閣

   金融論(新経済学全集)       新 庄    博   日本評論社

   金融講話              波多野    鼎   ダイヤモンド社

   金融基礎論             服 部  文四郎   明  善  社

   新金融論              牧 野  輝 智   日本評論社

   金融読本              山 本  米 治   実業の日本社

   中小商工金融論           井 関  孝 雄   同  文  館

   改訂工業金融            粟 栖  赳 夫   千 倉 書 房

   証券市場論             波多野    鼎   巌  松  堂

   中小金融の現状           大蔵省金融制度調査会 板 垣 書 店

   貨幣と物価             荒 木  光太郎   東洋出版社

   貨幣金融論             沖 中  恒 幸   労働文化社

   貨幣の常識             竹 島  富三郎   千 倉 書 房

   貨幣論               服 部  文四郎   改  造  社

   貨幣理論(新経済学全集)      宮 田  喜代蔵   日本評論社

   改訂貨幣読本            山 崎  覚次郎      〃

   改訂銀行論             青 木  得 三   厳  松  堂

   コールマネー・マーケット      浅 見  審 三   東洋経済新報

   銀行金融の知識           太田黒  敏 男   日本公論社

   銀行論               呉    文 炳   日本評論社

   新訂銀行経営論           田 中  金 司   千 倉 書 房

                     新 庄  博 
   
   銀行論               丹 後  愛二郎

   銀行論               永 田  鉄 山   巌  翠  堂

   銀行読本              橋 爪  明 男   日本評論社

   銀行のはなし            日本銀行調査局    三  省  堂

   銀行の知識             矢 本  五 郎   実業教科書

   外国為替の常識           内 野  一太郎   同  文  館

   外国為替の話            木 内  信 胤   同  友  社

   外国為替の常識           小 林  行 昌   千 倉 書 房

   国際為替論             傍 島  省 三   中 外 出 版

   外国為替論             傍 島  省 三   千 倉 書 房

                     増 井  光 蔵

   改訂増補外国為替読本        山 崎  靖 純   立命館出版部

   金融大辞典(1―3)        日本評論社      日本評論社

   新金融辞典             銀行研究社      文  雅  堂

   金融統計月報            日本銀行統計局        〃

   金融四季報             大蔵省銀行局     大蔵財務協会