第五章 健 康 教 育

 

第一節 小学校における健康教育の定義と必要性

 健康教育といえば,健康について教育することであるが,健康についての考え方がまちまちであっては,その教育もまたそれぞれ異なることになる。そこで本書においては,序論で健康の意義について説明したわけである。いずれの学校においても,教育者も被教育者も健康が教育上欠くことのできない必要なものであることは,すでに教育基本法に明らかなことである。したがって,その必要な健康について,よりいっそう保持増進するための教育の必要なことはいうまでもないことである。

 これら学校における健康教育のうち,特に小学校においては,児童に対して,個人的にも社会的にも,現在はもちろん,将来のために,身体と精神の健康に関係のある習慣・態度・技能および知識の育成発達をはかるための,系統的な指導でなければならない。そして系統的・継続的に健康教育をなすことによって,児童はより好ましい健康習慣を形成し,より正しい健康生活を営むことができ,個人はもとより,社会の健康状態がよりよい状態に保たれて,個人的にも社会的にも自己の能力をじゅうぶん発揮できるような教育が小学校において最も必要な健康教育であろう。

 このような健康教育は,児童の全生活にわたり,あらゆる機会を利用して行われなければならない。また児童の生活経験の中から健康教育の教材を発見し,児童の興味と意欲をじゅうぶんに生かした指導をくふうしなければならない。

 現在のわが国の国民の健康状態は,身体の成長発達の状態においても,死亡率・病気にかかる率においても,決して好ましいものではなく,結核・消化器系・その他の伝染病等の状態は諸外国に比してはなはだ劣っている状態である。また一般社会人の衛生に対する教養もじゅうぶんとはいえない。小学校児童についても,寄生虫病・トラホーム等にかかっている者が非常に多く,現在の健康生活上の習慣・態度・知識についても,ふじゅうぶんな点が多く,これらの状態の改善進歩のため,健康教育は非常に大きな使命があるといわなければならない。

第二節 小学校における健康教育の目標  健康教育は児童の身体と精神の健康を対象とするものであることは,前述のとおりであるが,その効果をより大きくし,児童により好ましい健康生活を営ませるためには,健康教育についての正しい指導目標を持つことが必要である。

 小学校における健康教育の目標は,健康生活のために必要な習慣・態度・技能・知識・を修得して個人・家庭・社会において最大の幸福と奉仕の基礎となる健康が確保されることでなければならない。

 その中でも小学校の低学年においては,特に健康生活に必要な習慣・態度の修得,すなわち健康生活に対するしつけを第一義としなければならない。すなわち健康的な活動を健康的な知識の理解よりも重視しなければならないのである。

 しかし,学年の進むに従って,健全な健康生活を維持し,将来健康上の新しい問題に直面した場合,これを満足に解決するに必要な基礎的な知識をもつことが必要である。かかる一般的な指導目標に従って,各学年相応に実践可能な系統的,具体的指導目標をたてて指導を行わなければならない。

 各学年の指導目標は,児童の心身の発達状態や地域社会の特殊性に応じて定めなければならないが,特に必要な指導目標として考えられることをあげると次のようである。

1.健康生活に必要な食事・清潔・睡眠・運動・衣服等についての正しい習慣・態度の育成

2.交通事故・火事・運動傷害等についての安全生活の実践

3.伝染病の予防生活を実践できる習慣・態度の

4.絶えず自己の健康について理解できる知識の修得

5.家庭および社会の健康状態の改善に協力する態度の育成。

 
第三節 小学校における健康教育の方法  健康教育の方法においては,児童の自発性を尊重し,個人差に適応し,社会の発達にあわせ,家庭との協同による方法でなければならない。健康生活についての習慣・態度の指導は,特に児童自身の生活経験が中心であり,また学校内だけの教育ではふじゅうぶんであって家庭・社会にまで延長し,児童生活二十四時間にわたる指導方法を用いなければならない。

 次に指導方法を述べる前に,特に全般的に心がけなければならない点について述べよう。

1.健康に適した事項を生活に移すことのできる機会を与えること。  健康生活上の習慣や態度技能の育成には,できるだけ多くの機会を与えなければならない。そのためにできるだけ悪い条件を除去し,生活しやすい機会をつくって,児童が好ましい健康生活を実践する意欲を起すようにしむけるくふうが必要であろう。すなわち生活することによって学ぶ機会をより多くすることがたいせつである。 2.教材の選定は,児童生活の中から選び,かつ興味をもつものを選ぶこと。  児童生活についての細かい観察・児童の心身の発達・家庭・社会の現状に適応して,興味ある教材を選ぶことに努めなければならないであろう。 3.継続的に指導すること  健康生活は一回経験すればよいというものではない。二十四時間の課題であると同時に一生の課題である。したがって健康教育は継続的ということを何より,重視しなければならないであろう。たとえば「手洗い」の指導は一年生の指導であるとともに六年生にも指導し,中学校にも高等学校においても指導しなければならない教材なのである。  次に小学校における健康教育の方法上特に重要なものについて述べよう。

一 学級担任による教授

 小学校においては,健康に関係のある職員として学校医・学校歯科医・養護教諭等があるが,健康教育は学級担任によって行われるべきである。学級担任こそ個々の児童について,精神状態・身体発育・疾病や異常・家庭の状況等を最も熟知している者であり,その人であってこそ,健康生活の指導がより正しく行いうるからである。もちろん,健康教育のすべてを学級担任ひとりでのみ行うというのではなく,必要に応じて他の職員の協力をうることは当然である。

 学級担任はこの場合,個々の児童についての具体的な健康教育の目標と内容,いくつかのグループに対しての目標と内容,級全体についての目標と内容を具体的に立てて,学校生活はもちろん,家庭生活・社会生活についても,それぞれの協力者とともに指導しうるような具体的な方法を定めることが必要であろう。

二 全教育課程に関連をもつ教授  健康教育は,小学校の全教科と深い関連をもっている。姿勢・視力・聴力・休養・新鮮な空気の呼吸・精神の健康等いずれの学習においても注意をしなければならない事である。特に学習内容すなわち教材の点からは,理科・社会科・家庭科等とは深い関連をもっている。したがってそれらの学習を行う場合には,単に理解にとどまることなく,より好ましい健康生活上の習慣・態度・技能が育成されるよう努力することが必要であるし,すべての教師は健康教育の指導内容をよく心得ていて,児童の学習上最も適した機会を捕えて教授するよう努める必要がある。  次に関連深い理科・社会科・家庭科に含まれている健康教育の内容をもつものを示そう。
 
学年\教科
社 会 科
理   科
家 庭 科
一年
(一) 家庭や学校でよい子と思われるには,わたくしはどうすればよいか

(二) わたくしたちはどうすればじょうぶでいられるか

(三) 自分のものや人のものを使うにはわたくしたちはどうすればよいか

(四) わたくしたちは食物や衣服・住居はどんなふうにして手に入れるか

(五) わたくしたちは旅行のときにどんなことを心得どんな事をする必要があるか

(六) わたくしたちはどうすればみんなといっしょに楽しい時間がもてるか

   
二年
(二) わたくしたちはどうしたら健康で安全でいられるか

(三) 草木の世話をしたり,それを利用したりするにはわたくしたちはどうすればよいか

(七) わたくしたちはどうしたら楽しい時間が過ごせるか

(八) どうすればわたくしたちは身のまわりのものを美しく,また清潔にすることができるか

   
三年
(二) 適当な着物を選ぶにはわたくしたちはどうすればよいか

(三) 家はどのようにして建てるか

(五) 動物はどのように人間に役にたっているか

(六) いろいろのものを手に入れるにはわたくしたちはどうすればよいか

(七) 水や電気やガスなどをわたくしたちはどう使えばよいか

   
四年
(一) わたくしたちの祖先はどのようにして家の場所を定め,家を建て家具を備えつけたか

(二) わたくしたちの祖先はどのようにしていろいろな危険を防いだか

(四) 困難な自然環境のもとでいろいろなものをつくったり手に入れたりするにはわたくしたちはどうすればよいか

(五) 困難な環境のもとでいろいろな物や施設を使うにはわたくしたちはどうすればよいか

(九) 社会生活を統制して行くにはどんな施設が必要か

 

 

 

 

どうしたらじょうぶなからだになれるか

 

わたくしたちのまわりにはどんな生物がいるか

 
五年
(二) どうすればわたくしたちは自分も安全にかつ健康にすることができるか

(五) 発見・発明はどのくらいわたくしたちの生活を豊かにしたか

(八) わたくしたちの生活を楽しくするためには私たちはどうすればよいか

(九) 国家の統治にはどんな施設が必要か

 

 

 

(八) よい食べ物をとるにはどんなくふうをしたらよいか

 

(九) すまいやきものは健康とどのような関係があるか

 

(二) 家庭のひとりとしてのこども

(三) 自分のことは自分で

(四) 家庭におけるこどもの仕事

(五) 自分のことは自分で

 

六年
(二) 社会を発展させるものは何か

(三) どうすればわたくしたちは安全な生活ができるか

 

(二) 人は生物をどのように利用しているか

(八) からだはどのように働いているか

(九) 伝染病はどうしたら防げるか

(一) 健康な日常生活

(二) 家庭と休養

(三) 簡単な食事の支度

(四) 老人の世話

 
  三 児童の現実の生活に直接関係のある教授  児童の健康生活上の必要に基く方法は,当然児童の現実生活に直接関係をもつ方法である。毎日の健康観察や児童の健康徴候を重視して,現実の生活をより一段と健康的になるように指導するためには,児童の現実生活の正しい理解と,その理解の上に立っての指導であることが必要である。児童の健康生活上の現実の要求をよく知り健康生活上不適当な条件の除去に努める指導こそ好ましい方法であろう。 四 教授技術を利用する指導  教授技術がいかなる教科の場合にも必要であるように,健康教育においても特に研究を必要とする問題である。健康教育においては,一つの事がらについていえば,理解し,態度をつくり,習慣として生活するまでの一貫の指導でなければならないので教授技術も多くの種類が考えられなければならない。より強い印象をもち,正しく理解し,実践への意欲が盛んになるような直接・間接の教授の方法について研究する必要がある。

(1) 参考書の効果的使用

 児童に健康教育のため適切な参考書を与えることは必要なことである。これらの図書の選定にあっては教師は児童の知能,心身の発達,社会事情などを考慮の上、児童たちがより健康に興味をもち,健康生活の向上のため意欲を高めるような内容をもったものを選ばなければならない。新聞・雑誌などの切り抜き,パンフレットなどの準備をすることも必要である。 (2) 掛図・紙しばい・幻燈・映画・ラジオなどの利用  児童が学習への興味を深くし,健康生活実践の意欲を盛んにするために,単に講話のみならず,いろいろの視覚教育技術を利用することは,特に必要であり,これらの方法は,印象づけのため有効な方法である。映画・幻燈等は学校ごとに計画を立てて指導するほか,近くのいくつかの学校が目録を交換して相互に利用し合うことも望ましい。これらの資料は,できるだけ児童・教師の作業,しかもより多くの人の共同作業によって作成されることが望ましい。

 また,学校環境そのものがより効果的に健康教育の手段となっているように校地・校舎の美的整備・保健室の整備のほか,身体測定・体力測定器具の利用計画を立てることなども,健康教育として必要なことである。その上健康教育のための実験的材料の整備(動植物の飼育栽培・栄養の実験など)も必要である。

五 正科の授業および学校行事による教授  毎週少なくとも一時間すつ健康教育のための時間を設け,後章で述べる教材について健康教育を行うことが必要である。この一時間の取扱については二十分ずつ三回に分けることや,三十分ずつ二回に分けて教授することも考えられるのであるが,各学校学級においては,具体的な指導計画をつくり,担任教師は興味あり,刺激ある指導を行わなければならない。

 学校において行う定期または不定期の行事について健康教育に関係あるものを有効に利用することは必要なことである。

 
第四節 小学校健康教育の教材 一 教材選定の基準  教材を選ぶにあたっては,他の教科の場合と同様に健康教育の目標に従って,選ばなければならないのであるが,特に健康教育の立場から教材選定の基準として,次のような事が必要であろう。 1.健康生活上望ましい習慣・態度・知識・技能を発達させるのに適した教材であること。

2.安全生活に役だつ教材であること。

3.児童の心身の発達段階に即応した教材であること。すなわち児童の多くが,満足な結果を得られるような能力・興味・経験の範囲内のものであること。

4.季節・天候・地域的条件に適した教材であること。

5.公衆衛生の向上に役だつ教材であること。

二 小学校における健康教育の教材の範囲  健康教育の目標に基き,地域社会や児童心身の発達程度および前述の選定基準等を考慮して,教材を大きく次の十三項目としたが,これは必要な最少限度を示したもので,土地の事情によって適当な項目を加えることは望ましいことである。 1.心体の成長および発達

2.食物と健康

3.日光と新鮮な空気

4.清潔

5.休養・睡眠

6.運動

7.歯・目・耳の衛生

8.姿勢

9.安全と救急処置

10.病気の予防

11.肺臓・心臓・胃腸の機能

12.社会の健康

13.精神の衛生

 

第五節 小学校における健康教育の内容 一 身体の成長および発達 1.指導目標 (1) 自己の身体の成長発達について,正しい理解を与える。

(2) 自己の成長発達について深い関心をもち,定期的に身体の測定をする習慣・能度を養う。

(3) 身体をより健康に成長発達させる方法を会得させる。

(4) 自己の身体の成長発達に応じた正しい健康生括が実践できる習慣・態度を養う。

(5) 身体測定の結果を活用し,衛生的統計をとおして国民全体の健康について関心を持たせる。

2.指導内容 (1) 成長発達はどのようにして行われるか,またどのようにして知ることができるか。

(2) 健康な成長発達をするには,どのような生活をすればよいか。

(3) 成長発達をそこなうものは何か。

(4) 定期的に成長発達を測定する必要とその活用はどうすればよいか。

3.学習活動例 (1) 毎月体重を測定して,表やグラフにつける。

(2) 食事の時間,睡眠時間,遊びの時間等について調べる。

(3) 身体検査の結果を一覧表にする。

(4) 一学期に一回身長を測り,表やグラフにする。

(5) 体重減少の理由について調べる。

(6) 身体模型・掛図等によって成長発達の過程を調べる。

(7) 男女の差異について(六年後期)ごく自然な形で調べる。

(8) 女児(六年後期)については,発育上の変化について正しい理解を与えるようにする。

(9) 成長発達についての諸統計資料を集める。

(10) 動植物飼育栽培によって成長発達についての比較研究をする。

(11) 各自の成長発達と他とを此較研究する。

4.結果の評価 (1) 身長の成長発達のためには,どんな条件が必要か。

(2) 成長発達のための健康生活の設計はどのようにすればよいか。

(3) (女児)月経のときはどんな注意が必要か。

(4) どんなとき,体重は減少するか。

(5) 遺伝はわれわれの健康とどんな関係があるか。

(6) 一カ年に身長や体重はどれくらい大きくなるか。

(7) 成長発達をそこなうものは何か。

(8) 身体検査はなぜするか。

(9) 身体検査を受けたら,そのあとどうすればよいか。

二 食物と健康 1.指導目標 (1) 健康に適した食事のしかたについての習慣・態度の養成。

(2) 発育健康のために,調和のとれた食事の必要についての会得。

(3) それぞれの食物の体内における消化吸収についての理解。

(4) 食生活の改善について理解を深める。

2.指導内容 (1) 食習慣はわれわれの健康にどんな影響を与えるか。

(2) 食物を清潔に保つにはどうすればよいか。

(3) 身体の成長発達健康に必要な食物の要素は何か。

(4) 食物は体内でどんな働きをするか。

(5) 食物はどんなにして消化吸収されているか。

(6) 食生活を改善するにはどうすれはよいか。

(7) 食物による病気はどうして防ぐか。

3.学習活動例 (1) 正しい食事作法について調べる。 イ.食前の手洗い。

ロ.正しい姿勢。

ハ.静かにおちつく。

ニ.よくかむ。

ホ.食後に口をすすぐ等

(2) 食器を清潔に保つ方法について調べる。

(3) 偏食調査を行い,偏食の動機を調べて,正しい食事の参考にする。

(4) 学校給食等を利用して,児童のそしゃく回数を調べる。

(5) 食事作法について,ポスター等をつくる。

(6) 経済生活・社会事情等の関係を考え,個人的,漸進的な食生活の計面を立てる。

(7) 学校給食場が模範的であるように,清潔にしておく。

(8) 学校給食の献立・調理等について研究する。

(9) 模範的な調理場の模型等をつくる。

(10) 食品分析の図表等をつくる。

(11) 消化吸収のための模型図等をつくる。

(12) 動植物の飼育栽培等によって,栄養の比較をする。

(13) 食料の生産・配給について研究する。

(14) 各自の食事上の悪い癖について調べそれをなおすようにする。

(15) 家庭の毎日の献立を調べ,食生活について反省する。

(16) 食品のいろいろの見本を集める。

4.結果の評価 (1) 正しい食事の習慣ができているかどうか。

(2) 食事をするにはどんな注意が必要か。

(3) よくかんで食べるのはなぜか。

(4) 偏食をしていないかどうか。

(5) きらいな食べ物でも,食べなければならないのはなぜか。

(6) 食後に口をすすぐのはなぜか。

(7) 食器がよごれないようにするにはどうすればよいか。

(8) 学校給食はなぜ必要か。

(9) 大ぜいの人といっしょに食事をするときはどんな注意が必要か。

(10) 食べ物はどんな役目をするか。

(11) 人体はどんな成分からできているか。

(12) 栄養素とはどんなものか。

(13) 栄養必要量とは何か。

(14) 食べ物は,どんなにして消化吸収されるか。

(15) われわれは一日に何をどれくらい食べればよいか。

(16) 日本人の食生活にはどんな欠点があるか。

(17) 食べ物の腐敗はどうしてみわけるか。

(18) エネルギーのもととなるのに必要な食物にはどんなものがあるか。

(19) 血液や筋肉となるために必要な食物にはどんなものがあるか。

(20) ビタミン(A.B.C.D)はどんな役目をするか。

(21) 正しい食事法はどうすればよいか。

三 日光と新鮮な室気 1.指導目標 (1) 新鮮な空気を呼吸する習慣・態度を養う。

(2) 新鮮な空気が血液およびその循環の上,重要であることについて理解させる。

(3) 健康生活上換気の必要について理解させる。

(4) 日光が健康生活上必要であることを理解させる。

(5) 採光の目的と方法について会得させる。

2.指導内容 (1) 新鮮な空気を呼吸するに必要な,よい習慣とはどんなことか。

(2) 空気は健康にどんな関係があるか。

(3) 呼吸器(肺臓)を健康に保つには,どうすればよいか。

(4) 血液および循環器は新鮮な空気とどんな関係があるか。

(5) 換気はどのようにして行うか。

(6) 日光は健康にどんな影響があるか。

(7) 採光はどのようにして行うか。

3.学習活動例 (1) 部屋の空気を新鮮にする計画をする。

(2) ほこりやごみの多い所へ行ったときの注意について調べる。

(3) 戸外生活を奨励する計画を立てる。

(4) 読書のしかたについて調べる。

(5) 視力の検査をする。

(6) 植物栽培等によって,日あたりと影との関係を調べる。

(7) 寒い時の生活方法について調べる。

(8) 日光消毒の効果について調べる。

(9) 教室そうじが清潔にできるように計画を立てる。

(10) 空気中のほこりやごみと健康生活とはどんな関係があるかについて調べる。

(11) 採光法について調べる。

(12) 空気が媒介する伝染病について調べる。

(13) 気候の変化に応じた健康生活について調べる。

4.結果の評価 (1) 新鮮な空気を呼吸する習慣・態度ができているかどうか。

(2) 新鮮な空気を呼吸するためにどんな注意が必要か。

(3) 戸外で遊ぶ習慣ができているかどうか。

(4) 本はなぜ明るい所で読まなければならないか。

(5) 寒いときは,どんな注意がいるか。

(6) 部屋の窓を開けるのはなぜ必要か。

(7) カーテンはどんなとき使うか。

(8) 教室のそうじが正しくできるかどうか。

(9) 換気の方法を理解しているかどうか。

(10) よごれた空気の中ではどんな注意が必要か。

(11) 日光はわれわれの健康生活にどんな関係があるか。

(12) 視力検査は何のためにするか。

(13) 明るい所で仕事をするのはなぜよいか。

(14) 空気のおもな成分は何か,それは健康とどんな関係があるか。

(15) 空気中には健康を害するどんな悪いものが交っているか。

(16) 日光消毒はなぜよいか。

(17) 採暖法にはどんな方法があるか。

四 清   潔 1.指導目標 (1) 身体を清潔に保つ習慣・態度を養う。

(2) 身体の清潔が健康生活上必要であることについて理解させる。

(3) 身体を清潔にする方法を会得させ,清潔にする能力を養う。

(4) 衣服を清潔に保つ習慣態度を養う。

(5) 適当な衣服の着用が健康上必要であることについて理解させる。

(6) 衣服を清潔にする方法を会得させる。

(7) 学校・家庭・社会等を清潔に保つ習慣・態度を養い,清潔にする方法を会得させる。

(8) 身体や環境の清潔を楽しみ,努めて清潔に保つように努力する態度を養う。

2.指導内容 (1) 身体を清潔に保つにはどうすればよいか。

(2) どんなときに,特に身体を清潔にしなければならないか。

(3) 身体はなぜ清潔に保たなければならないか。

(4) 衣服を清潔に保つにはどうすればよいか。

(5) 衣服の清潔は健康生活にどんな影響があるか。

(6) 適当な衣服を着けることは健康生活上なぜ必要か。

(7) 学校を清潔に保つのはなぜ必要か。

(8) 学校を清潔に保つにはどうすればよいか。

(9) 家庭を清潔に保つにはどうすればよいか。

(10) 家庭の清潔は健康生活上なぜ必要か。

(11) 家庭のそうじはどのようにすればよいか。

(12) 町や公衆施設等を清潔に保つにはどうすればよいか。

(13) 町や公衆施設の清潔は健康生活上なぜ必要か。

(14) 町や公衆施設の清掃はどのようにして行うか。

(15) 清潔は健康生活とどんな関係があるか。

3.学習活動例 (1) つめり・鏡・手洗い場・足洗い場等の設備を整えて実践の可能なようにする。

(2) 清潔実践についての掛図・ポスター等をつくる。

(3) 毎朝の健康検査によって,身体,所持品,衣服の清潔について調べる。

(4) 手の不潔によって生ずる病気について調べる。

(5) 教室そうじについての成績を記録表に表わして継続的に調べる。

(6) つめきり・鏡等を準備して学習につごうのよいようにする。

(7) 入浴について方法・注意・必要・種類等について調べる。

(8) 洗たくについて,必要・方法・せっけん等について調べる。

(9) 不潔な衣服の害について調べる。

(10) 家庭におけるそうじの場所・方法・注意等について,特に居室・台所・便所・下水の清掃について調べる。

(11) 個人の清潔・家庭の清潔・社会の清潔・三者の関係について調べる。

(12) 公共施設の清潔について,公衆衛生機関の仕事について調べる。

(13) 学級内,あるいは学校内に衛生委員等をおいて自治的に清潔生活を実践するようにする。

(14) はい・蚊・ねずみ・のみ・しらみ等の駆除注について研究する。

4.結果の評価 (1) 食前・用便後かかさず手を洗う習慣ができているかどうか。

(2) 毎朝顔を洗う習慣ができているかどうか。

(3) 学校から帰ったとき,足を洗う習慣ができているかどうか。

(4) 入浴について必要な注意が守られているかどうか。

(5) 手・足・顔等を洗うときには,どんな所に注意をするか。

(6) 毎日髪の手入れをすることができるかどうか。

(7) つめあかがあってはなぜいけないか。

(8) ねまきに着かえるのはなぜ必要か。

(9) ハンカチはなぜきれいでなければならないか。

(10) みなりを正しくすることができるかどうか。

(11) 汗のついた着物はなぜいけないか。

(12) 家庭をよごさないようにするには,どんな注意が必要か。

(13) 町をよごさないようにするには,どんな心がけが必要か。

(14) 身体を清潔に保つ習慣・態度ができているかどうか。

(15) 身体を清潔に保つには,どんな事に注意しなければならないか。

(16) 身体の不潔は,健康生活にどんな害があるか。

(17) 清潔な衣服を着る習慣・態度ができているかどうか。

(18) 清潔な所持品を持つ習慣・態度ができているかどうか。

(19) 衣服を清潔にするにはどんな方法があるか。

(20) 家庭のそうじに参加する習慣・態度ができているかどうか。

(21) 家庭のそうじでは,どんな事に注意しなければならないか。

(22) はい・蚊・ねずみ等はどんな方法で駆除するか。

(23) 学校を清潔に保つ習慣・態度ができているかどうか。

(24) 学校の清掃方法を理解しているか。

(25) 公衆施設はなぜ清潔にしなければならないか。

(26) 公衆施設を清潔に保つのにはどんな心がけが必要か。

(27) 消毒のしかたについて理解しているかどうか。

五 休養・睡眠 1.指導目標 (1) 正しい休養と睡眠をとる習慣・態度を養う。

(2) 休養,睡眠が健康生活上必要であることを理解させる。

(3) 疲労回復に休養・睡眠の必要であることを理解させる。

2.指導内容 (1) 休養はどんなときに行うのがよいか。

(2) 睡眠をするときはどんな注意がいるか。

(3) 休養,睡眠は健康生活上なぜ必要か。

(4) 自分に適した睡眠時間はいくらか。

(5) 休養にはどんな方法があるか。

(6) 疲労は健康生活にどんな害があるか。

3.学習活動例 (1) 寝る時刻・起きる時刻を記録して,睡眠時間の適否について調べる。

(2) 一日の生活を時間表に表し,運動・学習・食事・睡眠等の関係を調べる。

(3) 各自の睡眠についての癖を調べる。

(4) 休み時間の使い方について調べ,よい計画を立てる。

(5) 疲労を起しやすいような家庭における遊びについて調べる。

(6) 過激な運動の後,長く学習を続けた後などの疲労について調べ,これを早く回復させる方法について調べる。

(7) 睡眠不足によって起る,心身の変化について調べる。

(8) 家庭と協調して,ねまき・夜具等の清潔・日乾等について指導する。

(9) 日曜日の健康に適した使い方について計画を立てる。

(10) 各児の疲労の型(たとえば疲れやすい児童・そうでない児童.疲れたときに起る症状・種類等について)について調べる。

4.結果の評価 (1) 各人の健康に適応した唾眠時間をとっているかどうか。

(2) 過労にならないように,適当に休養する習慣・態度ができているかどうか。

(3) 自分に適した睡眠時間はいくらか。

(4) 寝るときには,どんな注意がたいせつか。

(5) 休養はどんなにして行えばよいか。

(6) 疲れ過ぎるとなぜ健康に悪いか。

(7) なぜ休養・唾眠をとらなければならないか。

(8) どれだけ眠れば健康によいか。

(9) 眠れないとき,どうしたら眠れるか。

(10) どんなときに休養しなければならないか。

(11) 疲労すると身体や精神はどうなるか。

(12) 疲労しないようにするにはどうすればよいか。

(13) 疲労したときはどうして回復するか。

六 運   動 1.指導目標 (1) 自己の健康に適した運動をする習慣態度を養う。

(2) 運動が健康生活上価値のあることを会得させる。

(3) スポーツを愛好する態度を養う。

(4) 戸外運動の習慣を養う。

2.指導内容 (1) 自分の身体に適した運動とはどんな運動か。

(2) 運動をするときには,どんな注意が必要か。

(3) 運動は健康生活上どんな利益があるか。

(4) 戸外運動はなぜ必要か。

(5) 筋肉と運動とはどんな関係があるか。

3.学習活動例 (1) 家庭や学校における遊びについて調べる。

(2) 運動の嫌いな原因について調べる。

(3) 運動と安全について調べる。

(4) 個人別な運動計画を立てる。

(5) 各自の好む運動について調べる。

(6) 各種の運動についての掛図・ポスター等をつくる。

(7) 病気・異常等のため制限しなければならない運動について調べる。

(8) 運動をする事によって起る心身の変化について調べる。

4.結果の評価 (1) 好んで運動するかどうか。

(2) 安全に運動する態度ができているかどうか。

(3) 戸外で遊ぶかどうか。

(4) 運動するのは,健康になぜよいか。

(5) 戸外で運動するのはなぜよいか。

(6) けがをしないように運動するには,どんな注意が必要か。

(7) 適当に運動する習慣・態度ができているかどうか。

(8) 運動は成長発達にどんな影響があるか。

(9) 運動をするときはどんな注意が必要か。

(10) 運動を制限しなければならないときはどんな場合か。

七 歯・目・耳の衛生 1.指導目標 (1) 歯を清潔に保つ習慣を養う。

(2) 健全な歯はどんなにしてできるかを理解させる。

(3) 歯を健全に保つ習慣・態度を養う。

(4) 歯が健康生活上必要であることを理解させる。

(5) 目を健康に保つ習慣態度を養う。

(6) 視力が健康生活上必要であることを理解させる。

(7) 耳・鼻・のど等を注意する習慣・態度を養う。

(8) 耳,鼻・のど等が健康生活上必要であることを理解させる。

2.指導内容 (1) 歯を健全に保つにはどうすればよいか。

(2) 歯を清潔に保つにはどうすればよいか。

(3) 歯はどんな構造であるか。

(4) 歯はどんな役目をするか。

(5) むしばはどうして防ぐか。

(6) 目を健全に保つにはどうすればよいか。

(7) 目はどんな働きをするか。

(8) 近視を予防するにはどうすればよいか。

(9) トラホームを防ぐにはどうすればよいか。

(10) 耳の衛生にはどんな注意が必要か。

(11) 耳はどんな働きをするか。

(12) 鼻やのどの衛生にはどんな注意が必要か。

3.学習活動例 (1) 歯・目・耳等についての標本・模型・掛図・ポスター等を集める。

(2) 口腔(くう)検査・視力検査・聴力検査等を行い,その異常を調べる。

(3) 歯みがきの学習に必要な用具を準備する。

(4) てぬぐい・ハンカチの使用について調べる。

(5) 歯を健全にするための生活プランを立てる。

(6) トラホーム予防の生活法をたてる。

(7) 読書についての正しいしかたを研究する。

(8) 水泳のときの耳の衛生について調べる。

(9) 鼻をかむ方法について調べる。

(10) 歯の検査を行い,その異常について調べる。

(11) 歯と食物との関係について調べる。

(12) 目の衛生について正しい生活法を研究する。

(13) 近視の予防生活のプランを立てる。

(14) 目の病気とその予防生活について調べる。

(15) 耳あかをとる方法について研究する。

4.結果の評価 (1) 歯を清潔に保つ習慣・態度ができているかどうか。

(2) 歯ブラシを正しく使う技能ができているかどうか。

(3) 強い歯をつくるには,どうすればよいか。

(4) むしばはどうして予防するか。

(5) 明るい所で読書をするのはなぜか。

(6) 耳をたいせつにするにはどんな注意が必要か。

(7) 健全な歯をつくるに必要な生活上の習慣・態度ができているかどうか。

(8) むしば予防の生活をしているかどうか。

(9) じょうぶな歯の保持増進に必要な食物は何か。

(10) 歯はどんな役目をするか。

(11) 目を健全に保つ習慣・態度ができているかどうか。

(12) 暗い所で読書をしてはなぜいけないか。

(13) 近視はどんなにして予防するか。

(14) トラホームはどんなにして予防するか。

八 姿   勢 1.指導目標 (1) 常によい姿勢を保つ習慣・態度を養う。

(2) よい姿勢について理解させる。

(3) よい姿勢が健康生活上重要であることを会得させる。

2.指導内容 (1) 姿勢は健康生活上どんな影響があるか。

(2) よい姿勢を保つにはどうすればよいか。

(3) よい姿勢とはどんな姿勢か。

(4) 悪い姿勢は健康生活上どんな害があるか。

(5) 悪い姿勢をなおすにはどうすればよいか。

3.学習活動例 (1) いろいろな場合の正しい姿勢,悪い姿勢の掛図・ポスター等をつくる。

(2) 児童がお互に姿勢を観察し,なおしあう。

(3) 机,腰掛と身長が適応しているかどうかについて調べる。

(4) 鏡を準備して姿勢の良否を調べる。

(5) 姿勢と骨格・筋肉との関係を調べる。

(6) 姿勢を正しくする器具を準備し,各自の姿勢が正しくなるように整える。

4.結果の評価 (1) 正しい姿勢を保つ習慣・態度ができているかどうか。

(2) 正しい姿勢を保つ方法を会得しているかどうか。

(3) なぜ姿勢を正しく保たなければならない。

(4) 悪い姿勢をなおすにはどのようにして行うか。

(5) 児童のいろいろの場合の姿勢が正しくなったかどうか。

九 安全と救急処置 1.指導目標 (1) 事故が起らないように注意をする習慣・態度を養う。

(2) 他人に事故を起させないようにする態度を養う。

(3) 安全についての規則を理解し,これを守る態度を養う。

(4) 事故の起る場所とその原因を理解させ,避けられる事故の予防について会得させる。

(5) 平易な救急処置の技能を養う。

2.指導内容 (1) どんな時に事故は起しやすいか。

(2) 家庭では普通どんな事故が起るか。またこれをどうして防ぐか。

(3) 学校では普通どんな事故が起るか。またこれをどうして防ぐが。

(4) 道路ではどんな事故が起るか。またこれをどうして防ぐか。

(5) 交通規則は,どんなことを決めてあるか。

(6) 仕事をしているときにどんな事故が起るか。また起らないようにするにはどうすればよいか。

(7) 他人に事故を起させないようにするにはどんな注意が必要か。

(8) 救急処置はどんな場合に行うか。

(9) 止血はどんなにして行うか。

(10) ほうたいはどんなにして使うか。

3.学習活動例 (1) 交通規則について調べる。

(2) 学校における安全生活のプログラムをつくる。

(3) 家庭における安全生活のプログラムをつくる。

(4) きずをしたときの処置について研究する。

(5) 交通事故によって生じた災害を調査する。

(6) 事故によって生じた人的・物的の災害を研究する。

(7) 火事についての統計をつくる。

(8) 止血法・ほうたい法について実習する。

(9) 安全生活に必要な掛図,ポスター等をつくる。

4.結果の評価 (1) どんな所でころびやすいか。

(2) やけどはどんなときするか。

(3) どんなときにけがをしやすいか。

(4) ナイフ・はさみを安全に使うにはどんな注意が必要か。

(5) 運動場を安全にするためには,どんな注意が必要か。

(6) 毒虫にさされたときは,どんな心がけが必要か。

(7) きずをしたときはどんな手当をするか。

(8) 道路でけがをしないようにするには,どんな注意が必要か。

(9) 交通信号を理解しているかどうか。

(10) 交通規則に従って,通っているかどうか。

(11) けがをする数が減少したかどうか。

(12) 安全生活の習慣・態度ができているかどうか。

(13) 安全生活の方法を会得しているかどうか。

(14) 平易な救急処置のできる能力をもっているかどうか。

(15) 事故の起りやすい所はどこか。

(16) 事故の起らないようにするには,どんな心がけが必要か。

(17) 安全生活はわれわれの健康生活上なぜ必要か。

(18) 友達にけがをさせないようにするにはどんな注意が必要か。

十 病気の予防 1.指導目標 (1) 伝染病の予防方法を会得させ,予防生活を実践する習慣・態度を養う。

(2) 病気を起す細菌とその流行についての理解を与える。

(3) 伝染病予防について個人の責任が,社会の健康上影響の大きいことを会得させる。

(4) 急性伝染病について,正しい理解を与え,予防方法を会得させる。

(5) 結核について正しい理解を与え,感染発病の防止について正しい生活態度を養う。

(6) 寄生虫病について正しい理解を与え,予防生活を実践させる。

(7) 免疫について正しい理解を与え,積極的に予防接種を受ける態度を養う。

2.指導内容 (1) われわれはどんな病気にかかるか。

(2) 伝染病の原因になるものは何か。

(3) 病源菌の感染を防ぐにはどうすればよいか。

(4) 予防接種はなぜ行うが。

(5) 伝染病の予防には,なぜ社会の人々の共同の責任が必要か。

(6) ねずみ・はい・蚊・しらみ・のみなどはなぜ防がなければならないか。

(7) 結核とはどんな病気か。

(8) 結核はどうして防ぐか。

(9) 寄生虫病とはどんな病気か。

(10) 寄生虫病はどうして防ぐか。

(11) 急性伝染病にはどんな種類があるか。

(12) 急性伝染病の流行のときには,どんな注意が必要か。

3.学習活動例 (1) 病欠の原因や種類について調べる。

(2) 病気の予防生活のプログラムや(身体・衣服の清潔・せき・くさめの注意,たんやつばの注意,食べ物の注意,休養睡眠等正しい健康生活の設計をする)健康カード等をつくり実施する。

(3) 患者に対する注意について調べる。

(4) 病気予防についての掛図・ポスター等をつくる。

(5) ジェンナーの業績等を調べる。

(6) 病気になった場合の心がけについて調べる。

(7) はいや蚊の駆除方法について研究する。

(8) 毎朝の健康検査において,徴候検査に注意し,病気の発見について研究する。

(9) 健康生活カード等をつくり,日常生活が予防生活であるように設計する。

(10) 個人衛生とともに公衆衛生が病気予防上必要であることについて研究する。

特に下水溝,予防接種の不励行,ごみの処理・鼠(そ)族・こん虫の繁殖等の関係について研究する。

(11) 学校において伝染病が発生した場合の予防計画をつくる。

(12) 病原菌についての図表等をつくる。

(13) 結核についての種々の統計・図表・ポスター等をつくる。

(14) 寄生虫病について,駆除方法を研究し,掛図・ポスター等をつくる。

(15) 急性伝染病についての種々の統計・図表等をつくる。

(16) 消毒薬について調べる。

4.結果の評価 (1) 健康生活が正しく実践されているかどうか。

(2) かぜひきの予防生活が実践されているかどうか。

(3) 友だちに病気をうつさない態度ができているかどうか。

(4) はいや蚊はわれわれにどんな害を与えるか。

(5) 種痘(とう)は何のためにするか。

(6) BCGは何のためにするか。

(7) 伝染病とはどんな病気か。

(8) かい虫を防ぐには,どうすればよいか。

(9) 病気予防のための生活を行う習慣・態度ができているかどうか。

(10) 病気予防のための方法を理解しているかどうか。

(11) 公衆衛生を守る態度ができているかどうか。

(12) 予防接種について理解しているかどうか。

(13) 結核について正しい理解をもち,予防方法を会得しているかどうか。

(14) 寄生虫病について正しい理解をもち,予防方法を会得しているかどうか。

(15) 赤痢はどんなとき起きるか。

(16) 赤痢を予防するにはどんな注意が必要か。

十一 肺臓・心臓・胃腸の機能 1.指導目標 (1) 身体のおもな器官の衛生について理解させ,健康に保つ習憤・態度を養う。

(2) 身体のおもな器官の機能について理解を与える。

2.指導内容 (1) 肺臓はどんな働きをするか。

(2) 肺臓を健康に保つにはどうすればよいか。

(3) 心臓はどんな働きをするか。

(4) 心臓を丈夫に保つにはどうすればよいか。

(5) 血液はどんな働きをするか。

(6) 消化器はどんな働きをするか。

(7) 消化器を健康に保つにはどうすればよいか。

(8) 排泄器はどんな働きをするか。

(9) 排泄器の衛生はどんなにすればよいか。

(10) 神経はどんな働きをするか。

(11) 神経を健康に保つにはどんな注意が必要か。

3.学習活動例 (1) 身体のおもな器官の模型・掛図等をつくる。

(2) 肺臓・心臓と空気・消化器と食物・運動等を関係づけて研究する。

4.結果の評価 (1) 身体のおもな器官の機能とその衛生について理解しているかどうか。

(2) 身体のおもな器官を健康に保つ習憤・態度ができているかどうか。

十二 社会の健康 1.指導目標 (1) 個人の不注意が,社会全体の健康生活に影響することを理解させ,保健に関する諸規則を守る習慣・態度を養う。

(2) 保健施設の利用について理解させる。

(3) 社会の健康のために,清浄な水の重要であることを会得させる。

(4) 社会の健康のために,食糧の重要であることを会得させる。

2.指導内容 (1) 社会生活を健康に保つには,どうすればよいか。

(2) 飲料水や下水はどのようにしなければならないか。

(3) 食糧はどのように配給されているか。

(4) 保健施設はどのように利用するか。

3.学習活動例 (1) 学校地域の実態調査によって,伝染病の流行,飲料水・ごみの処理等について研究する。

(2) 学校地域の食糧の需給関係について調査,研究する。

(3) 公衆衛生道徳の実行プランをつくる。

(4) 上水道の施設について研究する。

(5) 衛生法規について研究する。

(6) 保健所について調べる。

4.結果の評価 (1) 社会の健康に協力する習慣・態度ができているかどうか。

(2) 家庭の人が皆健康な生活をするためには,どんな注意が必要か。

(3) 健康生活を営むために社会にはどんな施設があるか。

(4) 社会に伝染病を伝染させるものは何か。

(5) 病人に対してはどんな心がけが必要か。

(6) 病気のときは,他人に対してどんな心がけが必要か。

(7) 飲料水はどんなに改善したらよいか。

(8) 日本の食生活はどんなに改善したらよいか。

(9) 公衆衛生施設にどんなものがあるか。

(10) 保健所ではどんな仕事をするか。

十三 精神の衛生 1.指導目標 (1) 調和のとれた健康な精神を保つ態度を養う。

(2) 劣等感をもたない,円満で民主的な精神を保つ態度を養う。

(3) 精神衛生の意義を理解させ正しい態度をもつようにする。

2.指導内容 (1) 調和のとれた精神生活をするには,どうすればよいか。

(2) 劣等感をもたないようにするには,どうすればよいか。

(3) 精神はどんな場合にそこなわれるか。

(4) 感情はどんな場合にはげしくなるか。

(5) 社会の人々が仲よく生活するにはどんな心がけが必要か。

(6) 精神病とはどんな病気か。

(7) 趣味をたくさんもつにはどうすればよいか。

3.学習活動例 (1) けんかの原因について調べる。

(2) 仲間はずれの原因について調べる。

(3) 精神生活カードをつくって実行する。

(4) お友だちが仲よくするためのプログラムをつくる。

(5) 各自のもっているくせについて調べる。

(6) 精神検査を行い,各自の知能・性格・習癖等について調査,研究する。

(7) 家庭環境を調査し,家庭内のふんい気・しつけ・遺伝等について調査,研究する。

4.結果の評価 (1) 正しいことばづかいを使うかどうか。

(2) けんかをしないかどう

(3) わがまま・らんぼう・なきやすい・いくじなし等の悪いくせがなおったかどうか。

(4) なぜ友だちは仲よくしなければならないか。また仲よくするにはどんな心がけが必要か。

(5) 遺伝とはどんなことか。

(6) 社会で円満に生活するにはどんな心がけが必要か。

(7) 感情を円満にするにはどんな心がけが必要か。

(8) 心身を健康にする生活はどうあればよいか。

(9) ユーモアはなぜ必要か。

(10) レクリェーションはなぜ必要か。

(11) いつも楽しく生活するにはどうしたちよいか。

(12) 家庭生活を幸福にするため,どんな必がけが必要か。

 

第六節 小学校健康教育教材の教育計画  前説に述べた教材は小学校六か年を通じてのものであるので,実際には各学年に応じた教育計画をたてる必要がある。

 教育計画においては単に定められた教材のみにとらわれることなく,学校全体の行事や児童生活全体にわたって計画されることが望ましい。特に教育計画を立てる点から留意しなければならない二,三について述べると

1.児童の経験を中心として計画する。  家庭・学校・社会生活における児童の経験を中心とした教育計画をたてることが必要で,たとえば家庭における一日の生活,登校途中の安全,運動場での遊びと安全・学校給食・休憩時間・そうじ等における教授を中心にすることが望しい。 2.地域社会の実態に即応して計画する。  児童の生活する社会は、健康生活上種々の特殊性をもっている。寄生虫病の多い村・トラホーム患者の多い村・飲料水の不適当な村・特別な伝染病の流行する村・健康生活上に迷信行為の多い村・交通事故の多い町・火災の多い町などそれぞれの地域社会の実態に即応した教育計画をたてることが必要である。 3.季節に即応して計画する。  健康教育の上で季節に即応することは,最も必要な条件の―つである。われわれの健康生活は季節によって多くの変化をしなければならないのであるから,その季節に適応した教育計画をたてることは当然必要なことである。  次に参考として季節に即応した年次教育計画を示そう。 四 月    清潔・社会の健康

五 月    安全・運動・身体の成長発達

六 月    清潔・休養・睡眠・歯の衛生

七八月    病気の予病・安全と救急

九 月    運 動

十 月    姿 勢

十一月    食物と健康

十二月    病気予防・目・耳の衛生

一 月    身体の機能

二 月    社会の健康

三 月    精神の衛生

4.健康教育と強調運動  健康教育をより効果的に行うためには,いくつかの強調運動を行うことが必要である。 これらの運動は,これを行うことによって,強い印象を与え,各自の健康生活を深く反省し,実践させることを目的とするものであるが,従来このために行われた強調運動には多くの反省が必要である。すなわちその場かぎりで終ったり,全児童に徹底しなかっり,一貫した指導計画の上にたっての教育でなく,一時的であったりした点については改善しなければならない。

 強調運動は健康教育の―貫した実施計画の中においてたてられなければならない。強調運動のおもな項目として次のようなことがあげられる。

1.清潔教育強調運動

2.むしば予防強調運動

3.はい,害虫駆除強調運動

4.体育強調運動

5.寄生虫駆除強調運動

6.視力保存強調運動

7.栄養教育強調運動

8.学校給食強調運動

9.姿勢教育強調運動

10.交通道徳強調運動

11.近視予防教育強調運動

 これらの強調運動を実施する場合には次のような方法が考えられ。 1.一日だけ行う場合

2.一週間続けて行う場合

3.かなり長期に続けて行う場合

4.毎週一定の日を定めて行う場合

5.一か月に一回期日を定めて行う場合

6.季節的に一定の期日を定めて行う場合

7.全児童について行う場合

8.一部の学年または児童について行う場合

 などがあるが,いずれの場合においても他の教育計画や家庭社会の行事などとよく関連づけて行うことが必要である。強調教育を受ける児童の全部がじゅうぶん理解できるようにしくみ,必らずその結果を評価するようにしなければならない。