第十四章 第九学年の図画工作指導

 

(一) 指導目標 (二) 教材例

 静物・風景・建築物・植物・動物・人物・など。

(三) 描写材料

 鉛筆・水絵具・毛筆と墨・ペン・その他。

 版画を課すのもよい。

(四) 指導方法──生徒の活動

(五) 結果の考査

 「―対比較法」及び次のような「記述尺度」によって考査する。
 
観 察 力
非常に確実
確   実
普   通
不 確 実
非常に不確実
描 写 力
非常に確実
確   実
普   通
不 確 実
非常に不確実
描写力の発達
目立ってよく発達した
よく発達した
普   通
あまり発達しない
発達しない
創 作 力
非常に富む
富   む
普   通
乏 し い
非常に乏しい
研究的態度
非常に熱心
熱   心
普   通
あまり熱心でない
不 熱 心

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動 (三) 結果の考査

 次のような「記述尺度」によって考査する。
 
色に対する興味
大変興味がある
興味がある
普   通
興味がない
少しも興味がない
色に対する感覚
鋭敏で良否の判断が極めて確実 鋭敏で良否の判断が確実
普   通
鈍感で良否の判断が不確実 鈍感で良否の判断がほとんどできない
配色の技術
めだってたくみ
た く み
普   通
拙   い
目立って拙い

 感覚は各種の色について別々にも考査する。

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒活動 (三) 結果の考査
機能と美に対する個々の考察
非常に鋭い
鋭   い
普   通
鈍   い
非常に鈍い
考察結果の総合判断
用心深くて判断は妥当
判断はほぼ妥当
少数の資料で独断的に決めることが多い 容易に判断ができない
判断ができない
研究的態度
非常に研究的である
研究的である
普   通
あまり研究的でない
研究的でない

 

(一) 指導目標 (二) 教材例

 日本間の室内設備・洋間の室内装飾・教室その他の室内設備・住宅の間取りと,敷地内の諸施設との計画・成績品展覧会の施設計画・その他の展覧会の施設計画・学校博物館の施設計画・郷土室の施設計画・屋外の諸展示計画・商品の陳列・ショーウィンドの計画展示などの中から,土地の情況に応じたものをとる。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四) 結果の考査

 考査法は,とる題目のいかんによって異ならなければならないが,個人で立案・計画・表現をさせる場合は,「一対比較法」または「記述尺度法」による。

展覧会の計画実行のごとき場合は,主として「記述尺度法」による。

 例 成績品展覧会の計画・実行の場合の考査の「記述尺度」
 
全体の企画
非常に見通しがきき,こまかい点まで行きとどいた計画をたてる 実施可能なよい計画をたてる 欠点が多いがとにかく計画をたてる ほとんど計画がたてられない 全く計画がたてられない
部分企画
細密で妥当
妥   当
普   通
補助をすればだいたい計画がたつ 補助をしても計画がたてられない
分担事項の遂行
的確に早く手ぎわよく遂行する
故障なく遂行する
普   通
独力では遂行できない 殆どなにもできない
共同の精神
非常によく共同し先んじて仕事をする
よく共同する
普   通
いやいやながらついていく
共同しない

 

(一) 指導目標 (二) 教材例

 歯車・軸受け・その他簡単な機械。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四)結果の考査

 次のような「記述尺度」によって考査する。
 
製図法の理解
非常によく理解する
よく理解する
普   通
なかなか理解しない
理解しない
図の正確さ
非常に正確
正   確
普   通
不 正 確
非常に不正確
作図の速さ
非常に速い
速   い
普   通
遅   い
非常に遅い
線の味わい
線が生きていて美しい
美 し い
普   通
線ががさついている 線が死んでがさがさしている

 

(一) 指導目標 (二) 教材例 (三) 用具・材料

 第八学年に準ずる。

(四) 指導方法──生徒の活動

(五) 結果の考査

 「一対比較法」又は「記述尺度法」による。

 例 むくの小刀製作の場合の「記述尺度」
 
火 造 り
材料のむだなく,所要の形に順序よく作る
所要の形に作る
普   通
形や大きさは図面とちがうが,小刀の形にはなる 材料のむだが多く,ほとんど形をなさない
仕 上 げ
所要の寸法に手ぎわよく仕上げる 所要の寸法に仕上げる
普   通
寸法はちがうがどうやら仕上げはする ほとんど仕上げになっていない
焼き入れ
要領よく,よく切れる
切 れ る
普   通
何度もやりなおして,どうにか焼きがはいる どうしても所要の硬さに焼きがはいらない
工具・材料の扱い方
ていねいでたいせつにする
たいせつにする
普   通
工具を使いにくいものにし炭その他の材料をそまつにする 工具をこわし,材料を非常にそまつにする

 

(一) 指導目標

 第七八学年に準じ,程度を高める。

(二) 教 材

 教材は,染色・袋物・革細工その他の手芸の中から,適宜のものを選んで課す。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四) 結果の考査

 「一対比較法」または「記述尺度法」による。

 例 染色指導の結果の考査「記述尺度」
 
意   匠
極めて創意に富みたくみ
創意に富みたくみ
普   通
創意に乏しく拙い 極めて創意に乏しく拙い
染 め 方
材料の選び方染色の手法技術ともに大いによい 材料の選び方染め方とも適当
普   通
材料の選び方染め方ともによくない 材料の選び方染め方ともにわるい
学習態度
進んでまじめに学習する まじめに学習する
普   通
学習意欲が乏しい
学習をきらう
用具・材料の扱い方
たいへんていねいに,たいせつに扱う ていねいでたいせつに扱う
普   通
用具・材料の扱い方がそまつである 用具の扱い方がなげやりで材料をそまつにする

 

(一) 指導目標 (二) 教材例

 敷石・セメントれんが・植木ばち・道路舗装及び修理,花壇の周辺・水そう・流し・足洗場・など。

(三) 用具・材料

(四) 指導方法──生徒の活動 (五) 結果の考査

 次のような「記述尺度」によって考査する。
 
計   画
はなはだ綿密で適当
綿密で適当
普   通
粗   雑
はなはだ粗雑
木わくの製作
極めて正確で巧み
正確で巧み
普   通
不正確で拙い
極めて不正確で拙い
コンクリートとの混合及び充てん
混合・充てんともにきわめて完全 混合・充てんもともに完全
普   通
混合不十分,つきかため充てんも不完全 混合,充てん共に極めて不完全
養生び仕上げ
養生適当仕上げ大いによい 養生適当仕上げもよい
普   通
養生やや不完全,仕上げ粗雑 養生不完全仕上げはなはだ粗雑
作業態度
極めて共同的で誠実勤勉 共同的で誠実勤勉
普   通
作業態度がわるい
作業態度がはなはだわるい

 

(一) 指導目標

 第七八学年に準じ程度を高める。

(二) 教材例

 前学年に準じ,指導の程度を進める。

(三) 指導方法──生徒の活動

(四) 結果の考査

 第七八学年に準じて行う。

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動 (三) 結果の考査

 第八学年の「絵画・説明図における各種の表現法」の考査に準じて行う。

 

(一) 指導目標 (二) 指導方法──生徒の活動

 前学年の方法を継承する。

(三) 結果の考査

 美術史に関する知識の考査は,知識の有無を考査する各種の方法を採用する。

 鑑賞力の考査は,「並立比較法」「順位比較法」などによって考査する。

 

     学習指導要領 図画工作編

    Approved by Ministry of Education

      (Date May.2,1947)

 

  昭和廿二年五月  二日  翻 刻 印 刷

  昭和廿二年五月 二十日  翻 刻 発 行

  (昭和廿二年五月二日 文部省検査済)

 

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