私の研究歴・研究内容の特色について


■現在までの研究方針■
 

  1986年4月 広島大学教育学部助手
 1987年4月 国立教育研究所 第一研究部 第二研究室(教育思潮) 研究員
 1989年5月    同   教育政策研究部 教育史・教育理念研究室 研究員 (研究所の改組)
 1993年7月    同   教育政策研究部 主任研究官
 1999年4月    同   教育政策研究部 教育政策史料調査室長
 2000年4月    同   教育政策研究部 教育史・教育理念研究室長
 2001年1月 国立教育政策研究所 教育政策・評価研究部 総括研究官

  私のもともとの専門は、江戸時代の教育史です。といっても、藩校・寺子屋から職人の徒弟修業や俳諧・芸道まで、何でも関心があったのではなく、日本での「評価」や「試験」の文化的な伝統について興味を持ち、外国での「評価」「試験」と比較しながら研究を進めていました。
 ちょうど、受験地獄と言われた時期に高校時代を送った私は、ためにも実にもならないおもしろくもない勉強に駆り立てられる同世代の行動が理解できませんでしたし、幼児期の心身の成長をゆがめてまで我が子を塾で鍛え上げる親たちの気持ちが分かりませんでした。企業にしても、出身大学の銘柄だけで新人を採用したりするのはなぜか、理解できませんでした。
 そうした現代社会への疑問から研究生活に入った私の専門分野は、従来からの言い方でいえば教育史です。それを自分の言葉で言い直せば、私は教育問題を歴史の角度から研究する者です。 もっと詳しく言えば、「教育問題・教育理念を専門領域としながら、歴史研究〜とくに文化交渉史〜の方法を用いて研究を進めてきた者」です。
 これまでに研究対象として、日本および欧米の試験制度、学習観・学校観、専門教育観などを取り上げてきました。日本の教育においてある制度や慣行が成立・変容する改革期に研究の題材を選び、前の時代からの伝統の影響や、国際社会との交渉関係による影響を視野に入れながら、事実関係や言説を考証・分析検討してきました。いろんな教育改革や教育交渉の動きの中に現れてくる、歴史的な人間観や学習・教育観を捕らえようとしてきたわけです。
 99年3月までの約10年は、教育史・教育理念研究室で、渡部宗助室長のもとでお世話になっていました。99年4月に教育政策史料調査室長を拝命し、ついで2000年4月の人事異動で、再び教育史・教育理念研究室に配置換となって、古巣の研究室長になりました。2001年1月の改組で、教育政策・評価研究部の総括研究官となりました。今は、本来の専門からやや背伸びして、内外の「評価」に関わる諸研究を少しずつ始めています。



■現在の研究課題■

■試験制度史
近世武士階級の試験制度 
                 → 明治の小学校の試験制度(休止中)
19世紀欧米の試験制度

■近世日本の人々のライフコースと学習
・「日本教育文化200年史に関わる調査研究」(平成14〜16年度)研究代表者
・近世日本における生涯学習システムの成立と発展に関する全体論的研究(平成14〜16年度)研究分担者:文献調査・ウェブマネジメント・成人学習行動調査・事務局担当(代表者は外部)

■政策評価
済 ・文部科学省委嘱研究「教育行政における評価手法のあり方に関する調査研究」(平成13年度)研究分担者:文献調査・ウェブマネジメント・海外調査を担当
・教育政策評価の研究課題とその評価手法の開発に関する基礎的研究(平成14〜16年度)研究分担者:ウェブマネジメント・事務局担当
・調査研究等特別推進経費による研究「戦後教育法制の形成過程に関する研究」(平成14〜16年度)研究分担者:監査関連法制の形成過程の調査

■教育評価・入試
済 ・マス高等教育段階における新しい教育接続の研究(平成11〜14年度)研究分担者:文献調査・ウェブマネジメント・オレゴン調査・事務局担当(代表者は外部)

■評価論一般
・教育における評価研究の在り方に関する日韓比較研究(平成14〜16年度)研究代表者
・ホリスティックな教育改革の実践と構造に関する総合的研究(平成13〜15年度)研究分担者
・東アジア地域における「早期教育」の国際比較研究(平成14〜16年度)研究分担者
・公立学校における学校評価システムの導入と評価人材育成の課題(平成15〜16年度)研究分担者
・社会福祉施設における「質」の評価

■資料研究
・全国の地方教育通史(『○○県教育史』の類)の刊行状況の調査
・江戸幕府「昌平坂学問所日記」翻刻・刊行(財団法人・斯文会と共同)



■私の研究歴(主要著作一覧)■

2002年06月現在