生徒指導・進路指導研究センター

研究・事業の概要

 生徒指導は、一人一人の児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会的な資質や行動力を高めるようにするための指導・援助です。
また進路指導は、児童生徒が自己の生き方を考え、将来の進路を主体的に選択していく能力や態度を育成するための指導・援助です。
生徒指導・進路指導研究センターでは、生徒指導・進路指導行政の企画立案に資する調査研究に取り組むとともに、教育委員会や学校等に対する専門的な援助や助言を行っています。
現在、生徒指導・進路指導研究センターでは、おもな取組として次のようなものを行っています。

1 生徒指導関係

「生徒指導リーフ」シリーズ・「生徒指導リーフ増刊号」シリーズ

 生徒指導・進路指導研究センターでは、平成24年より「生徒指導リーフ」シリーズを新たに発行しています。

 生徒指導に関して、理解しているようでいながら、実は十分に説明されてはこなかった事柄、新しい概念や手法などにスポットを当てピンポイントで解説や提案を行う新しい形の生徒指導資料です。

 また、平成25年11月には「いじめ防止対策推進法」の施行により、各学校に求められている「学校いじめ防止基本方針」の策定のための解説書「いじめのない学校づくり-『学校いじめ防止基本方針』策定Q&A-」を生徒指導リーフ増刊号として発行しています。

不登校・長期欠席を減らそうとしている教育委員会に役立つ施策に関するQ&A

 市町村教育委員会の施策の見直しに役立てていただくことを目的に作成されたものですが、都道府県教育委員会や、教職員の方々にとっても有益な資料になるものと考えます。

「初任者教員向け生徒指導資料」

 生徒指導・進路指導研究センターでは、教員の大量採用の時代に対応するために、全国連合小学校長会と全日本中学校長会の協力を得て、初任者教員の生徒指導に関する指導力向上の参考となる資料を作成しました。
初任者教員が最低限押さえておきたい3つのポイントを、実践事例とともに、それぞれ見開き2ページでまとめています。

「生徒指導支援資料」

 生徒指導・進路指導研究センターでは、平成21年から「いじめ」をテーマにした生徒指導支援資料5冊を発行しています。
追跡調査等から得られたデータを踏まえ、各学校がいじめに取り組む際に役立つ「校内研修支援キット」の形で作成されています。いじめに関する基礎知識を学ぶ、いじめに対する考え方を共有する、いじめに対する対策に学校全体で取り組む等に役立てていただけるものと思います。

魅力ある学校づくり調査研究事業(平成22年度〜)

 不登校やいじめを未然に防止するには、すべての児童生徒が安心・安全に学校生活を送ることができ、規律正しい態度で授業や行事に主体的に参加・活躍できる学校づくりを進めていく必要があります。

 当センターでは、そうした学校づくりの進め方を研究するために、平成22年度より「魅力ある学校づくり調査研究事業」を実施しています。T期2年間で、第V期目となる平成26年度は、全国18府県の18中学校区が指定地域に選ばれ、校区すべての小中学校で取組が進められています。

  各指定地域における具体的な取組については、文部科学省での連絡協議会(4月、2月)や全国3地域で開催されるブロック協議会(10〜11月)で定期的に報告され、特色ある取組を交流しながら自校区の取組の充実へと反映させています。なお、ブロック協議会には、事業関係者のみならず、近隣府県も含め教育委員会生徒指導担当者や教員の参加を募り、各市町村や自校の取組の参考できるよう配布資料等を工夫しています。

  なお、これまでの調査研究事業の成果は、当センター発行資料等にとりまとめ・反映され、全国に情報発信されています。

平成26年度 魅力ある学校づくり調査研究事業(資料)

 

(これまでの資料)

○生徒指導研究推進協議会

 生徒指導・進路指導研究センターの研究成果等の広報・普及を図り、我が国の生徒指導の推進に資するため、都道府県、市区町村教育委員会の職員、児童生徒の問題行動等や健全育成にかかる情報提供や情報交換、協議を通して、生徒指導に係る取り組み方や最新の情報等に関して共通理解を深め、学校、家庭及び地域社会が一致協力して進める生徒指導体制を充実強化することを目的とした会議を、年に1回開催しています。

○生徒指導に関する機能向上のための調査研究

本調査研究は、以下の要領で実施しました。

目的: 学校が未然防止の観点を持って、組織的に生徒指導に取り組む一助とする。

方法: 「問題が起こりにくい学校」における生徒指導のサイクルとそのサイクルを回す上で中核的な役割を担う生徒指導主事(小学校では「生徒指導主担当者」、以下同様)の行動を抽出し、整理する。

上記に基づき、生徒指導主事に求められる基本的な行動を7領域(21行動例)に整理し、可視化しました。

 平成22年3月に手引書として中学校編を、平成23年3月には、小学校編と高等学校編を作成し、各学校及び都道府県等教育委員会へ配布し、広報・普及を図っています。

2 進路指導関係

○進路指導・キャリア教育の更なる充実のための実践に役立つ資料

 近年の産業・経済の構造的な変化や雇用の多様化・流動化を背景として、子どもたちの進路をめぐる環境が大きく変化している中、児童生徒の社会的・職業的自立に向け、必要な能力や態度を育てるキャリア教育の更なる充実が強く求められています。こうした状況を踏まえ、キャリア教育のさらなる充実に資するため、実践に役立つパンフレットを作成し、全国の学校や教育委員会等へ配布しています。


○職場体験・インターンシップ実施状況調査

 一人一人の生徒が勤労観・職業観を形成・確立し、体験を通して日々の学習の意義を再確認しながら学習意欲の向上を図る上で、体験的なキャリア教育は大きな効果を発揮します。本センターでは、中学校における職場体験活動と高等学校におけるインターンシップの実施状況について、全国の国・公・私立の中学校及び高等学校を対象に毎年調査を実施しています。

○進路指導・キャリア教育のさらなる充実のための調査研究報告

 平成23年1月に公表された中央教育審議会答申が示したキャリア教育の新たな定義や方向性を踏まえ、学校や学科の特色、地域の実情、児童生徒の発達の段階等に応じた系統的・体系的な取組を通して、基礎的・汎用的能力を育成するキャリア教育を一層推進・充実していくため、キャリア教育に関する取組についての情報収集や諸課題の調査・分析、キャリア教育の実践方法等に関する調査研究を行い、その成果を報告書にまとめ、教育委員会等へ配布しています。

○キャリア教育に関する調査データ二次分析研究

 児童生徒の社会的・職業的自立を目指す上で,変化が激しいとされる現代社会の情勢を常に視野に入れながら行う必要があるキャリア教育は,推進・充実を進めていくために検討しておくべき課題も多い。
 本研究では,キャリア教育を取り巻いている諸課題について,将来のリスク対応や学習意欲,インターンシップ等を例として,既存の調査データを積極的に利活用し,二次分析を行った結果を,平成28年3月,報告書に取りまとめ,都道府県・政令指定都市教育委員会へ紹介しています。

○キャリア教育資料集

 各教育委員会、学校等におけるキャリア教育の研修や具体的な実践に資するため、文部科学省、国立教育政策研究所等において出されたキャリア教育に関連する主な研究報告書・手引き・資料などをできるだけ網羅的に収録することを基本方針としたキャリア教育資料集を毎年作成しています。

○全国キャリア教育・進路指導担当者等研究協議会

 今後の進路指導等の改善に資するため、都道府県・政令指定都市教育委員会の進路指導担当指導主事及び小学校・中学校・高等学校において進路指導等のリーダー的役割を担う教員を対象に、進路指導の在り方等について講演を行うとともに、研究協議や情報交換を行う研究協議会を毎年実施しています。

生徒指導・進路指導研究センター会議情報

会議名 平成28年度 開催日 場所
全国キャリア教育・進路指導
担当者等研究協議会
5/23(月)〜5/24(火) 国立オリンピック
記念青少年総合センター
生徒指導研究推進協議会 6/3(金) 文部科学省東館3階講堂
教育改革国際シンポジウム
「いじめを生まない学校づくり(仮称)」
12月上旬予定 文部科学省東館3階講堂

プロジェクト研究

いじめ・暴力防止に関する指導方法の在り方についての調査研究 研究代表者 作花 文雄
研究期間 平成19年度〜21年度
<研究概要>
協力校におけるいじめ・暴力等に関する基礎調査の結果を踏まえ、いじめ・暴力防止のための教師用指導資料を作成し、いじめ・暴力の未然防止にかかわる指導方法について実証的な調査研究を行います。

『生徒指導支援資料2 「いじめを予防する」』

その他の研究

  【科学研究費補助金による調査研究】
「小学生の暴力的行動に関する基礎的研究−背景要因及び対応策の検討−」 研究代表者 滝 充
研究期間 平成18年度〜19年度
<研究概要>
小学校における暴力的行動の有無と暴力的傾向についての実態調査を行い、その原因や背景要因の特定、さらには対応策の検討および試行を行います。
「小中学校の暴力行為に関する基礎的研究 −小学校における発生過程と小中間における連関の解明− 」 研究代表者 滝 充
研究期間 平成19年度〜20年度
<研究概要>
小学校における暴力行為の発生の特徴及びその背景にある様々な要因との関連について明らかにし、さらに中学校における暴力行為と小学校における暴力行為ないしは潜在的な暴力行為との連関について明らかにするものです。

研究成果

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研究者紹介

その他の情報