生涯学習政策研究部


国際成人力調査(PIAAC)

我が国は、OECD(経済協力開発機構)が進めているPIAAC (Programme for the International Assessment of Adult Competencies)と呼ばれる成人*対象のスキル調査(国際成人力調査)に参加しており、本研究所が調査の国内実施機関となっています。(参考:PIAAC調査実施の仕組み
* この調査においては16歳以上65歳以下をいう。

日本のほか、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国、オーストラリア、カナダ、フィンランドを含む25カ国がこの調査に参加しています。



1.調査の目的

 国際成人力調査(PIAAC)の主な目的は次の4点です。

  • 今日の社会で求められる力(知識やスキルだけではなく、動機や行動の特性を含む人の力。コンピテンシー。)を特定し、その力を各国の成人がどの程度有しているかについてのデータを収集すること
  • 個人の力が、本人の社会的成功にどの程度関係するか、また、国の経済的な成長など、社会全体としてどのような成果を生むかを検証すること
  • 現在の教育訓練の制度が、社会が求める力を身につける上でどの程度の効果をあげているのか検証すること
  • 今日の社会が求める力を向上させるには、どのような政策手段が有効であるかを明確にすること


2.調査の対象

 無作為に抽出された日本国在住の16歳以上65歳以下の男女個人。


3.調査項目

 国際成人力調査(PIAAC)は、日常生活の中で想定される様々な状況において、言語や図表であらわされた情報を理解し、活用する力を測定するもので、次の3分野について調査を行います。

読解力(リテラシー):社会に参加したり、個人の目標を達成したり、個人の知識や潜在的な力を向上させるために、文章や図表を理解し、評価し、活用する力

数学力(ニューメラシー):日常生活における様々な場面において、必要となる数学的な情報や考え方を検索し、活用し、解釈し、伝達する力

ITを活用した問題解決能力:デジタル技術、通信手段、ネットワークを用いて情報を収集し、評価し、他の人とコミュニケーションをし、現実の課題を成し遂げる力

 また、これらのコンピテンシーがどのように形成され、あるいは失われていくかを検証するため、職場でどのようなスキルが求められているか、学歴、職歴、収入、学習活動への参加状況などを尋ねる属性調査を行います。


4.調査方法

 属性調査については調査員が口頭で質問をし、回答をコンピューターに入力する面接方式で行います。読解力(リテラシー)、数学力(ニューメラシー)、ITを活用した問題解決能力については調査員立ち会いのもとで、コンピューターに直接回答を入力していただくか、コンピューターで回答するのが困難な場合には筆記での調査を行います。

※ パイロット調査(試行的調査)についてはITを活用した問題解決能力についての調査は行いません。また、コンピューターは使用せず、すべて筆記での調査となります。


5.調査スケジュール

 調査スケジュールは次のとおりです。

国際成人力調査(PIAAC)実施のスケジュール